“円卓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えんたく35.7%
テーブル28.6%
テエブル14.3%
まるづくえ7.1%
まるテーブル7.1%
ゑんたく7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
妹の居間いまには例の通り壁と云う壁に油画あぶらえがかかり、畳にえた円卓えんたくの上にも黄色い笠をかけた電燈が二年前の光りを放っていた。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
その日は小久保氏に誘はれて、小川氏は雨の降るなかをカフエエ・オリエントに着いた。そして二人は円卓テーブルを差向ひに煙草をふかしながら、細君や丸善やのみの話をしてゐた。
和田は酔眼すいがんを輝かせながら、声のない一座を見まわした。が、藤井はいつのまにか、円卓テエブルに首を垂らしたなり、気楽そうにぐっすりこんでいた。
一夕話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ふと見れば片側ののきにそひて、つたかずらからませたるたなありて、そのもとなる円卓まるづくえを囲みたるひとむれの客あり。こはこの「ホテル」に宿りたる人々なるべし。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
日が一ぱいにして絨緞じゅうたんの花のもやうが燃えるやうに見えました。てかてかした円卓まるテーブルの上にまっ白なさらがあってその上に立派な二房の黒ぶだうが置いてありました。
黒ぶだう (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
薬罎くすりびん載せたる円卓ゑんたくのはしにひぢつきながら
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)