“テエブル”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:てえぶる
語句割合
卓子78.7%
14.7%
円卓2.7%
食卓2.7%
洋卓1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
所が生憎あいにくその隣の卓子テエブルでは、煽風機せんぷうきが勢いよく廻っているものだから、燐寸の火はそこまで届かない内に、いつも風に消されてしまう。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そこで自分は椅子いすをずらせて、違った位置からまた鏡をのぞきこんだ。すると果してそのテエブルの上には、読本らしいものが一冊開いてある。
毛利先生 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ぬのを掲げた部屋の中には大きい黒檀こくたん円卓テエブルに、美しい支那しなの少女が一人ひとり白衣びやくえ両肘りやうひぢをもたせてゐた。
わが散文詩 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
木綿及び麻織物洗濯せんたく。ハンケチ、前掛、足袋たび食卓テエブル掛、ナプキン、レエス、……
たね子の憂鬱 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
洋卓テエブルの上には一枚の罫紙けいしに鉛筆が添えてせてある。何気なく罫紙を取り上げて裏を返して見ると三四行の英語が書いてある。読み掛けて気がついた。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
母はあとを待つ。欽吾は腕組を解いて、椅子にる背を前に、胸を洋卓テエブルかどへ着けるほど母に近づいた。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)