“つくえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ツクエ
語句割合
42.4%
19.4%
16.5%
15.8%
卓子2.2%
几案1.4%
事務机0.7%
書几0.7%
祭几0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かんのそばに、つくえがひとつありました。その上にあかりが四つと、パンのかたまりが四つ、それにブドウしゅが四本のせてありました。
「そうさ。きっと非常に愉快な旅行になるよ。」学士はこういいながら、つくえの上の堅パンを一切れ取った。「頂戴ちょうだいしても好いのだろうね。」
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
なるほど趙生ちょうせいが指さしたつくえの上には、紫金碧甸しこんへきでんの指環が一つ、読みさした本の上に転がっている。指環の主は勿論男ではない。
奇遇 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
王成は旅館へ帰ると金をつくえの上へほうりだして、主人に思うだけ取れといったが主人は取らないで、食料だけの金を計算して取った。
王成 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
実は斯く言ふ予自身も翁に対して数々しばしば不快の念を抱いた者だ。或時翁と新聞社の卓子つくえの上で衝突した。原因は忘れたが、何でも予が生意気なことを言つたに相違ない。
大野人 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
と、前の几案つくえを、一揮いっきに、両断して見せた。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼は秘書官の肩ごしに、ぽいとその手紙を事務机つくえの上へほうりだした。
鉄の規律 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
朝念暮念ちょうねんぼねん、曹操を亡ぼす計策に腐心して、今も、書几つくえによって思い沈んでいた。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
日をえらんで、聚議庁ほんまるの大堂には、霊幃たまだな祭几つくえが安置され、中央の位牌いはいには
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)