トップ
>
机
>
つくえ
ふりがな文庫
“
机
(
つくえ
)” の例文
いままで、たのしかった、
家
(
いえ
)
の
中
(
なか
)
は、たちまち
笑
(
わら
)
いが
消
(
き
)
えてしまって、
兄
(
あに
)
は、
自分
(
じぶん
)
の
本箱
(
ほんばこ
)
や、
机
(
つくえ
)
のひきだしを、
片
(
かた
)
づけはじめました。
たましいは生きている
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
お
棺
(
かん
)
のそばに、
机
(
つくえ
)
がひとつありました。その上にあかりが四つと、パンのかたまりが四つ、それにブドウ
酒
(
しゅ
)
が四本のせてありました。
三枚のヘビの葉
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
かれらはワイワイさわぎながら、
机
(
つくえ
)
をかたづけたり、
演壇
(
えんだん
)
をきずいたりしてきたあとなので、まだなんとなく気持ちがはしゃいでいた。
美しき元旦
(新字新仮名)
/
吉田甲子太郎
(著)
藤吉
(
とうきち
)
が、あたふたと
行
(
い
)
ってしまうと、
春信
(
はるのぶ
)
は
仕方
(
しかた
)
なしに
松
(
まつ
)
五
郎
(
ろう
)
の
前
(
まえ
)
に
置
(
お
)
いた
下絵
(
したえ
)
を、
机
(
つくえ
)
の
上
(
うえ
)
へ
片着
(
かたづ
)
けて、かるく
舌
(
した
)
うちをした。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
と、ふとんも
机
(
つくえ
)
も、
鎧
(
よろい
)
びつまでもここへもちこんできて、
馬糞
(
ばふん
)
の
臭
(
にお
)
いのプンプンする中に、平気で毎日毎日
寝起
(
ねお
)
きしていた。
三両清兵衛と名馬朝月
(新字新仮名)
/
安藤盛
(著)
▼ もっと見る
まるでそれは、話しかけられるのは困りますとでもいっているふうに、
机
(
つくえ
)
の上の
担当箱
(
たんとうばこ
)
のかげにうつむきこんで、なにか書類を見ているのだ。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
ずいぶんいかがわしい家庭の
息子
(
むすこ
)
と
机
(
つくえ
)
をならべるのですから、あるいはきみが君公ご馬前の臣節をつくすような機会が来ないともかぎりません
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
かの女の
熱
(
あつ
)
い息の中には、ぷんとジン酒のにおいがした。わたしは後ずさりをした。かの女の頭はまた下がって、
机
(
つくえ
)
の上にぐったりとなった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
次郎くんはあわてて、筆入れをひっくりかえしたり、
机
(
つくえ
)
のふたをひっかけたり、がたがたとそうぞうしく立ちあがります。
決闘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
コウゾの長い綱を延ばして釣をする
海人
(
あま
)
の釣り上げた大きな
鱸
(
すずき
)
をさらさらと引き寄せあげて、
机
(
つくえ
)
もたわむまでにりつぱなお料理を獻上致しましよう
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
博士
(
はくし
)
は
窓
(
まど
)
をしめ、もう一
度
(
ど
)
、
机
(
つくえ
)
のまえにすわった。一時間ほどたったとき、
玄関
(
げんかん
)
のベルがはげしくなった。
応対
(
おうたい
)
にでていくお手伝いの足音がした。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
庭
(
にわ
)
で
遊
(
あそ
)
んでいると、大きな
庭石
(
にわいし
)
の上に
登
(
のぼ
)
って
喜
(
よろこ
)
んでいますし、
室
(
へや
)
の中にいると、
机
(
つくえ
)
や
卓子
(
テイブル
)
の上に
座
(
すわ
)
りこんでいます。
強い賢い王様の話
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
「よごせ慶助わあい。」キッコは一生けん命のびあがって慶助の手をおろそうとしましたが慶助はそれをはなして一つうしろの
机
(
つくえ
)
ににげてしまいました。
みじかい木ぺん
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
糟谷はへいきで仕事をしてるようなふうをよそおうて、
机
(
つくえ
)
にむかっているときにはわかりきってることをわざわざ立っていって
同僚
(
どうりょう
)
に聞いたりしている。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
幾何学
(
きかがく
)
の題は
至極
(
しごく
)
平易なのであった、光一はすらすらと解説を書いた、かれは立って先生の
卓上
(
たくじょう
)
に答案をのせ
机
(
つくえ
)
と机のあいだを通って
扉口
(
ドアぐち
)
へ歩いたとき
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
やがて、平岡は
筆
(
ふで
)
を
机
(
つくえ
)
の上へ
抛
(
な
)
げ付ける様にして、
座
(
ざ
)
を
直
(
なほ
)
した。
何
(
なん
)
だか込み入つた事を懸命に書いてゐたと見えて、耳を
赤
(
あか
)
くしてゐた。
眼
(
め
)
も赤くしてゐた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
私
(
わたくし
)
はうれしくもあれば、また
意外
(
いがい
)
でもあり、
言
(
い
)
わるるままに
急
(
いそ
)
いで
建物
(
たてもの
)
の
内部
(
なか
)
へ
入
(
はい
)
って
見
(
み
)
ますと、
中央
(
ちゅうおう
)
正面
(
しょうめん
)
の
白木
(
しらき
)
の
机
(
つくえ
)
の
上
(
うえ
)
には
果
(
はた
)
して
日頃
(
ひごろ
)
信仰
(
しんこう
)
の
目標
(
まと
)
である
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
信如
(
しんによ
)
は
机
(
つくえ
)
の
引出
(
ひきだ
)
しから
京都
(
きやうと
)
みやげに
貰
(
もら
)
ひたる、
小鍛冶
(
こかぢ
)
の
小刀
(
こがたな
)
を
取出
(
とりだ
)
して
見
(
み
)
すれば、よく
利
(
き
)
れそうだねへと
覗
(
のぞ
)
き
込
(
こ
)
む
長吉
(
ちようきち
)
が
顏
(
かほ
)
、あぶなし
此物
(
これ
)
を
振廻
(
ふりまわ
)
してなる
事
(
こと
)
か。
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
筆を持った
小児
(
こども
)
の手を持添えて、その
小児
(
こども
)
の顔を、上から
俯目
(
ふしめ
)
に
覗込
(
のぞきこ
)
むようにして、
莞爾
(
にっこり
)
していると、
小児
(
こども
)
は行儀よく
机
(
つくえ
)
に向って、草紙に手習のところなんだがね。
縁結び
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そして
机
(
つくえ
)
をあけて、中から一
冊
(
さつ
)
の
楽譜帖
(
がくふちょう
)
をとり出し、ピアノの
楽譜台
(
がくふだい
)
にのせて、
弾
(
ひ
)
いてごらんといった。クリストフは大変困ったが、どうかこうか読み
解
(
と
)
いていった。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
この巻き物は特に
沈
(
じん
)
の木の
華足
(
げそく
)
の
机
(
つくえ
)
に置いて、仏像を安置した帳台の中に飾ってあった。
源氏物語:38 鈴虫
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
「どうだね、
机
(
つくえ
)
博士」木戸は、さいそくするように、机博士の小さく見える顔を仰いだ。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
役所や会社においても
執務
(
しつむ
)
時間に、
机
(
つくえ
)
の前に
腰
(
こし
)
かけるだけは誰も同様であるが、実際仕事を
捌
(
さば
)
くについても、ぶつぶつ
囁
(
つぶや
)
きながらすると、快活にやるとは仕事の分量において
異
(
ちが
)
いはなくとも
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
机
(
つくえ
)
の
前
(
まえ
)
にマッチはあって、
彼
(
かれ
)
はそれを
見
(
み
)
ていながら、その
癖
(
くせ
)
、
大声
(
おおごえ
)
を
上
(
あ
)
げて
小使
(
こづかい
)
を
呼
(
よ
)
んでマッチを
持
(
も
)
って
来
(
こ
)
いなどと
云
(
い
)
い、
女中
(
じょちゅう
)
のいる
前
(
まえ
)
でも
平気
(
へいき
)
で
下着
(
したぎ
)
一つで
歩
(
ある
)
いている、
下僕
(
しもべ
)
や、
小使
(
こづかい
)
を
捉
(
つかま
)
えては
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
机
(
つくえ
)
にふる
雪
(
ゆき
)
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あるときは、
机
(
つくえ
)
の
前
(
まえ
)
に
立
(
た
)
ったり、すわったりしました。
家
(
いえ
)
の
内
(
うち
)
を
歩
(
ある
)
いてみました。どうかして、それを
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
そうとこころみました。
世の中のために
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
牧師
(
ぼくし
)
は、かたくくちびるをかみしめて、
机
(
つくえ
)
をかきまわすひくい音のきこえている書斎へ、ひと足ずつ近づいていった。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
わたしたちがうちへ帰ったとき、母親はまだ
部屋
(
へや
)
から出て来なかった。開け放したドアのすきからわたしはかの女が
机
(
つくえ
)
の上につっぷしているのを見た。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
そして教室中はしばらく
机
(
つくえ
)
の
蓋
(
ふた
)
をあけたりしめたり本を重ねたりする音がいっぱいでしたがまもなくみんなはきちんと立って礼をすると教室を出ました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
背高
(
せたか
)
く顔の長いやさしそうな
老人
(
ろうじん
)
だ。いま
奥
(
おく
)
の
間
(
ま
)
の、一枚開いた
障子
(
しょうじ
)
のこかげに、
机
(
つくえ
)
の上にそろばんをおいて、
帳面
(
ちょうめん
)
を見ながら、パチパチと
玉
(
たま
)
をはじいてる。
告げ人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
一ぴきは
机
(
つくえ
)
の下に、二ひきめは
寝床
(
ねどこ
)
のなかに、三ばんめは
暖炉
(
だんろ
)
のなかに、四ばんめは
台所
(
だいどころ
)
に、五ばんめは戸だなのなかに、六ばんめはせんたくだらいのなかに
オオカミと七ひきの子ヤギ
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
瞬間
(
しゅんかん
)
、絶望的なものが
満
(
み
)
ち
潮
(
しお
)
のように押しよせてきたが、昔のままの教室に、昔どおりに
机
(
つくえ
)
と
椅子
(
いす
)
を窓べりにおき、外を見ているうちに、
背骨
(
せぼね
)
はしゃんとしてきた。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
そんなことを次郎君がこつこつ書いているすぐ
隣
(
とな
)
りの
机
(
つくえ
)
では
森川君
(
もりかわくん
)
がこんなことを書いています。
決闘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
机
(
つくえ
)
は
有
(
あ
)
りふれの
白木作
(
しらきづく
)
りに
白天竺
(
しろてんぢく
)
をかけて、
勸工塲
(
くわんこうば
)
ものゝ
筆立
(
ふでた
)
てに
晋唐小楷
(
しんとうしようかい
)
の、
栗鼠毛
(
りつそもう
)
の、ペンも
洋刀
(
ないふ
)
も一ツに
入
(
い
)
れて、
首
(
くび
)
の
缺
(
か
)
けた
龜
(
かめ
)
の
子
(
こ
)
の
水入
(
みづい
)
れに、
赤墨汁
(
あかいんき
)
の
瓶
(
びん
)
がおし
並
(
なら
)
び
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
手紙
(
てがみ
)
は
古風
(
こふう
)
な
状箱
(
じようばこ
)
の
中
(
うち
)
にあつた。
其
(
その
)
赤塗
(
あかぬり
)
の
表
(
おもて
)
には
名宛
(
なあて
)
も
何
(
なに
)
も
書
(
か
)
かないで、
真鍮
(
しんちう
)
の
環
(
くわん
)
に
通
(
とほ
)
した
観世撚
(
かんじんより
)
の
封
(
ふう
)
じ
目
(
め
)
に
黒
(
くろ
)
い
墨
(
すみ
)
を着けてあつた。代助は
机
(
つくえ
)
の
上
(
うへ
)
を
一目
(
ひとめ
)
見て、此手紙の
主
(
ぬし
)
は
嫂
(
あによめ
)
だとすぐ
悟
(
さと
)
つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
しかし押される方もはなさないし、押す方もいいかげんのところで振りはずす
工夫
(
くふう
)
をしないから、
二人
(
ふたり
)
一
緒
(
しょ
)
に
刺繍台
(
ししゅうだい
)
の上に倒れてしまった。下になった照彦様は
机
(
つくえ
)
のかどで頭を打って泣きだした。
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
その六
畳
(
じょう
)
の
行燈
(
あんどん
)
の
下
(
した
)
に、
机
(
つくえ
)
の
上
(
うえ
)
から
投
(
な
)
げ
出
(
だ
)
されたのであろう、
腰
(
こし
)
の
付根
(
つけね
)
から
下
(
した
)
だけを、
幾
(
いく
)
つともなく
描
(
か
)
いた
紙片
(
しへん
)
が、十
枚
(
まい
)
近
(
ちか
)
くもちらばったのを、
時
(
とき
)
おりじろりじろりとにらみながら、
薬罐
(
やかん
)
の
湯気
(
ゆげ
)
を
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
なぜなら
机
(
つくえ
)
の
四
(
よ
)
つ
角
(
かど
)
は、
小刀
(
こがたな
)
かなにかで、
不格好
(
ぶかっこう
)
に
削
(
けず
)
り
落
(
お
)
とされて
円
(
まる
)
くされ、そして、
面
(
かお
)
には、
縦横
(
じゅうおう
)
に
傷
(
きず
)
がついていたのであります。
春さきの古物店
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ぽつりとひとり
言
(
ごと
)
をもらし、いくとおりもの
新聞
(
しんぶん
)
をかきあつめ、
机
(
つくえ
)
の上にひろげて、むさぼるように読みはじめた。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
それはだれかの仕事場の
机
(
つくえ
)
にともっているランプか、死にかかっている病人のまくらもとの
灯
(
ひ
)
だ。わたしたちはそこへ行って戸をたたくわけにはいかない。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
そして教室じゅうはしばらく
机
(
つくえ
)
の
蓋
(
ふた
)
をあけたりしめたり本を
重
(
かさ
)
ねたりする音がいっぱいでしたが、まもなくみんなはきちんと立って
礼
(
れい
)
をすると教室を出ました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
シギもいつしかせんだんを
去
(
さ
)
って、
庭先
(
にわさき
)
の
栗
(
くり
)
の木、
柿
(
かき
)
の木に音のするほど雨も
降
(
ふ
)
りだした。にわかにうす
暗
(
ぐら
)
くなって、日も
暮
(
く
)
れそうである。めがねをはずして
机
(
つくえ
)
を立った
老人
(
ろうじん
)
は
告げ人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
奧
(
おく
)
さまは
無言
(
むごん
)
にびすけつとを
机
(
つくえ
)
の
上
(
うへ
)
へ
乘
(
の
)
せて、お
前
(
まへ
)
夜
(
よ
)
ふかしをするなら
爲
(
す
)
るやうにして
寒
(
さむ
)
さの
凌
(
しの
)
ぎをして
置
(
お
)
いたら
宜
(
よ
)
からうに、
湯
(
ゆ
)
わかしは
水
(
みづ
)
に
成
(
な
)
つて、お
火
(
ひ
)
と
言
(
い
)
つたら
螢
(
ほたる
)
火のやうな
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
なかへはいってみれば、
机
(
つくえ
)
も、いすも、こしかけも、ひっくりかえっています。せんたくだらいはめちゃめちゃにこわれていますし、かけぶとんもまくらも、
寝台
(
しんだい
)
からずりおちています。
オオカミと七ひきの子ヤギ
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
パチパチと拍手がおこり、
机
(
つくえ
)
ががたがた鳴った。男先生に相談すると、それならみんなで送ろうということになった。びっこの大石先生をとりまくようにして十二人の一年生が先頭を歩いた。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
良
(
りょう
)
一は、
机
(
つくえ
)
のそばにあった、
手製
(
てせい
)
のモーターを
取
(
と
)
り
上
(
あ
)
げて
見
(
み
)
せました。
電池
(
でんち
)
を
通
(
とお
)
せばまわるまでに、なかなかの
苦心
(
くしん
)
がいったのです。
僕が大きくなるまで
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
鳥は、ゆかや
棚
(
たな
)
や
机
(
つくえ
)
や、うちじゅうのあらゆる
場所
(
ばしょ
)
をふさぎました。
梟
(
ふくろう
)
が目玉を
途方
(
とほう
)
もない方に
向
(
む
)
けながら、しきりに「オホン、オホン」とせきばらいをします。
貝の火
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
まあいちばんよく教えてもちったのは、
休憩
(
きゅうけい
)
の時間で、木の根かたや、
小砂利
(
こじゃり
)
の山の上や、または
芝生
(
しばふ
)
なり、道ばたの草の上が、みんなわたしの木ぎれをならべる
机
(
つくえ
)
が代わりになった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
齒
(
は
)
みかきの
箱
(
はこ
)
我
(
わ
)
れもと
威
(
ゐ
)
を
張
(
は
)
りて、
割據
(
かつきよ
)
の
机
(
つくえ
)
の
上
(
うへ
)
に
寄
(
よ
)
りかゝつて、
今
(
いま
)
まで
洋書
(
ようしよ
)
を
繙
(
ひもとゐ
)
て
居
(
ゐ
)
たは
年頃
(
としごろ
)
二十歳
(
はたち
)
あまり三とは
成
(
な
)
るまじ、
丸頭
(
まるあたま
)
の五
分
(
ぶ
)
刈
(
がり
)
にて
顏
(
かほ
)
も
長
(
なが
)
からず
角
(
かく
)
ならず、
眉毛
(
まゆげ
)
は
濃
(
こ
)
くて
目
(
め
)
は
黒目
(
くろめ
)
がちに
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
雪
(
ゆき
)
だるまなどをこしらえて
遊
(
あそ
)
んだりして、
夜
(
よる
)
になると
燈火
(
あかり
)
の
下
(
した
)
で
机
(
つくえ
)
に
向
(
む
)
かって、
明
(
あ
)
くる
日
(
ひ
)
の
学校
(
がっこう
)
の
課目
(
かもく
)
を
勉強
(
べんきょう
)
したのであります。
残された日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“机”の意味
《名詞》
(つくえ) 家具の一つ。
(出典:Wiktionary)
“机”の解説
机(つくえ)は、読書や文書の作成、各種の事務などに用いられる家具の一種。
テーブルに似ている。
物を置いたりするのにも使われる
(出典:Wikipedia)
机
常用漢字
小6
部首:⽊
6画
“机”を含む語句
机上
書机
机辺
机掛
立机
経机
文机
唐机
小机
牀机
洋机
手習机
床机
高机
花机
經机
写字机
事務机
机代
明窓浄机
...