“応対”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おうたい62.5%
あいしらい6.3%
あしろ6.3%
あつかい6.3%
うけこたえ6.3%
うけこたへ6.3%
こたへ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この老人は応対おうたいのうまいというのが評判ひょうばんの人であったから、ふたりの使つかいがこの人にむかってのびと口上こうじょうはすこぶる大役たいやくであった。
告げ人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
で、言葉も時代に、鄭重ていちょうに、生真面目きまじめ応対あいしらい。小児等は気を取られて、この味噌摺坊主に、笑うことも忘れてうっかりでいる。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
なるほど、なるほど、とばかり応対あしろうて善平はまた盃を上げしが、それもそうですなア。もとはと言えば不思議の御縁で、思い寄らずあなたのお目にかかったので、この御相談も出来たと申すもの。
書記官 (新字新仮名) / 川上眉山(著)
などと揃いもそろって狂人応対あつかいをするので、源六郎歯ぎしりをしながら見事に気がふれたことにされてしまった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
ものわかりのいいその人たちが、庭の、敷石のところに立って、座敷の人と応対うけこたえしていたのが、ばかにクッキリと今の私の目にも浮かぶ。
旧聞日本橋:17 牢屋の原 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
何か斯う話を聞き乍ら別の事でも考へて居るかのやうに——まあ、半分は夢中で応対うけこたへをして居るのだと感づいた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
知らず、三日の後殿みやにてふ。彼教師の中に坐し、聴きかつ問ひゐたり。聞者きくもの知慧さときと其応対こたへとをあやしとせり。
続西方の人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)