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応対
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おうたい
ふりがな文庫
“
応対
(
おうたい
)” の例文
この老人は
応対
(
おうたい
)
のうまいというのが
評判
(
ひょうばん
)
の人であったから、ふたりの
使
(
つか
)
いがこの人にむかっての
告
(
つ
)
げ
人
(
びと
)
の
口上
(
こうじょう
)
はすこぶる
大役
(
たいやく
)
であった。
告げ人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
「ここは
鐘巻
(
かねまき
)
の
陣地
(
じんち
)
もどうよう、
鉄砲紋
(
てっぽうもん
)
を
張
(
は
)
りまわしたこのなかへ、むだんで一歩たりと
踏
(
ふ
)
みこんで見よ、
渡来
(
とらい
)
の
短銃
(
たんじゅう
)
をもって
応対
(
おうたい
)
申すぞ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
博士
(
はくし
)
は
窓
(
まど
)
をしめ、もう一
度
(
ど
)
、
机
(
つくえ
)
のまえにすわった。一時間ほどたったとき、
玄関
(
げんかん
)
のベルがはげしくなった。
応対
(
おうたい
)
にでていくお手伝いの足音がした。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
二人の
容貌
(
ようぼう
)
がすでに意地の好くない対照を与えた。しかし様子とか
応対
(
おうたい
)
ぶりとかになると僕はさらにはなはだしい相違を自覚しない訳に行かなかった。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
曾根少佐は、それまで
多寡
(
たか
)
をくくったような調子で、
応対
(
おうたい
)
していたが、やっと俊亮の
鋒先
(
ほこさき
)
を感じたらしく、急にいずまいを直して、口ひげをひねりあげた。
次郎物語:04 第四部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
▼ もっと見る
ただ聞いていると、かれはなにか
高貴
(
こうき
)
な
有力
(
ゆうりょく
)
な人物と
応対
(
おうたい
)
しているように思われたかもしれなかった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
俗に打てば響くと云うのは、恐らくあんな
応対
(
おうたい
)
の仕振りの事を指すのでしょう。
開化の良人
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
時分
(
じぶん
)
だから上れと云わるゝので、諸君の後について母屋の
表
(
おもて
)
縁側
(
えんがわ
)
から上って、棺の置いてある十畳の次ぎの十畳に入る。頭の
禿
(
は
)
げた石山氏が、黒絽の紋付、仙台平の袴で、若主人に代って
応対
(
おうたい
)
する。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
が、すぐ立ち直って、このように
応対
(
おうたい
)
をした。
霊魂第十号の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
が、初子は二人の
応対
(
おうたい
)
には頓着なく、
斜
(
ななめ
)
に紫のパラソルを開きながら
路上
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“応対”の意味
《名詞》
相手になって、受け答えをすること。「電話の応対が良い」
(出典:Wiktionary)
応
常用漢字
小5
部首:⼼
7画
対
常用漢字
小3
部首:⼨
7画
“応”で始まる語句
応
応答
応挙
応酬
応仁
応援
応接間
応揚
応諾
応接室