“博士”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はかせ68.3%
はくし14.6%
せんせい8.5%
ハカセ3.7%
ドクトル2.4%
ドクター1.2%
マヂステル1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
例の潜水艦の秘密事件だの、幽霊殺人事件だの、それからつい最近に解決したばかりの、あのメトラス博士はかせ一味の骸骨島の事件だの。
謎の頸飾事件 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
それはわたしの留学中に新聞に掲載された本田博士はくしの南洋及び中国視察談である。この博士は支那語も馬来マレイ語もわからなかった。
頭髪の故事 (新字新仮名) / 魯迅(著)
博士せんせいは、いつに変らず御壮健ごそうけんで、おめでとうございます。この前、金博士にお別れをしてから、もうかれこれ五六年になりますなあ」
貴人は言はぬ、かう言ふ種類の噂は、えて供をして見て來た道々ミチヽヽ博士ハカセたちと謂つた、心サモしいものゝ、言ひさうな事である。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
博士ドクトルマリオ・リバロツラ等のその道の権威碩学せきがくはことごとく口を揃えて、犯人の幻奇奇怪なる申し立てを否認し、進化学説上あり得べからざることではないが、もしそれが事実としたならば
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
彼は依然暗い顔のままで、無暗むやみたばこけむにしながら考えにふけっていた。——博士ドクターファウスト別名エーリアスオットカール・レヴェズが、人生を煙のように去った。しかし、それは何故であるか。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
博士マヂステルフアウストは、哲学、医学、法律、神学その他あらゆる学問といふ学問を研究し尽してしまつて、もうその他には何もないのか? とおもふと、急にがつかりして
フアウスト (新字旧仮名) / 牧野信一(著)