“碩学”の読み方と例文
旧字:碩學
読み方割合
せきがく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一人にしてその二を兼ぬる人ははなはだまれである、これを具備した人にして始めて碩学せきがくの名を冠するに足らんか。(大正四年ごろ)
知と疑い (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
『長興記』をして、「本朝五百年来此の才学なし」とまで評さしめた当時の碩学せきがく一条兼良かねよしは『樵談しょうだん治要』の中で浩歎して述べて居る。
応仁の乱 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
私が逢った頃の露伴博士は、『風流仏』や『一口剣』の創作旺盛時代から自然を愛する年配になり、碩学せきがくとしての存在になっていた。
胡堂百話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)