“蟷螂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かまきり63.2%
とうろう26.5%
かまぎっちょ2.9%
たうらう2.9%
カマキリ2.9%
かままり1.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「どうだ、螇蚸ばった蟷螂かまきり、」といいながら、お雪と島野をかわがわる、笑顔でみまわしても豪傑だからにらむがごとし。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
じゃくとして弾音たまおと一つしない。これが戦場かと疑われるほどである。蟷螂かまきりひとつ枯草へすべり落ちた音すらカサリと耳につく。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蟷螂とうろうおのだ、いざとなれば旗本八万騎が物を言う、せても枯れても三百年来の江戸だ——今日までタカをくくっていたのだが、時勢が
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
炎天、日盛ひざかり電車道でんしゃみちには、げるような砂を浴びて、蟷螂とうろうおのと言った強いのが普通だのに、これはどうしたものであろう。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
——お酌の娘の器用な三味線で——(蟷螂かまぎっちょや、ちょうらいや、蠅を取って見さいな)——でね
——蕎麦を一つ、茶碗酒を二杯……前後あとさきに——それまで蟷螂かまぎっちょ蟋蟀こおろぎに化けて石垣にしゃがんで、見届けますとね、じっと紙入を出して見ていなすったっけ、急いで勘定して、(もう一杯、)その酒を、茶碗を持ったまま、飲まないで、川岸へ雪を踏みなすった。
野人やじん蟷螂たうらうあり、をのげて茄子なすかたきをつ、ひゞきさときぬたにこそ。
五月より (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「まあ、汽車の中へ。」女房かない蟷螂たうらうのやうに肩をそびやかした。
蟷螂カマキリの子は可愛い、油虫の子には好感が持てない。
行乞記:07 伊佐行乞 (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)
椋鳥か蟷螂カマキリだらう。
(新字旧仮名) / 牧野信一(著)
瓜蠅、つゆ虫、ばった、足長蜘蛛、蚋、蚊とんぼ、尺蠖しゃくとりむし金亀子たまむし、羽蟻、蟷螂かままり、それ等の虫がそれぞれ枝と葉の宮殿のなかに休んでいる。
螽蟖の記 (新字新仮名) / 室生犀星(著)