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『螽蟖の記』
ふりがな文庫
『
螽蟖の記
(
きりぎりすのき
)
』
きりぎりすは夜明けの四時になると鳴き止む。部屋のなかに籠を置いて雨戸を閉めてあっても、四時になるとぱったり静かになる。なぜかというと、四時には明け方の微かな明りが漂いはじめるからだ。それがきりぎりすには判るらしい。夕方から鳴きはじめるが、夜 …
著者
室生犀星
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約8分(500文字/分)
朗読目安時間
約13分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
蟷螂
(
かままり
)
夜
(
よる
)
怖
(
こわ
)
甲
(
かぶと
)
兜
(
かぶと
)
啜
(
すす
)
尺蠖
(
しゃくとりむし
)
旨
(
うま
)
歇
(
や
)
温和
(
おとな
)
湿
(
しめ
)
滅多
(
めった
)
肖
(
に
)
蚋
(
ぶよ
)
轡
(
くつわ
)