“蚋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぶよ78.6%
ぶと14.3%
ぶゆ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
里近いだけにぶよの多いのには困ったが、あたりの草を薙ぎ倒して風上から火を放ったので、少し落ち着いて食事が済せた。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
自分の肩から上を気圏のようにぐっていたぶとの幾十陣団じんだんやに窒息するかと苦しんだことも、夢の谷へ下りては、夢のように消えて、水音は清々すがすがしい。
梓川の上流 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
捕える糸よ。蟻だの、ぶゆだの、留まるとがさない道具だわ。あなた名を知らないでしょう、これはね、モウセンゴケというんです、ちょいとこの上から御覧なさい。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)