“ぶと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
36.8%
31.6%
15.8%
武都10.5%
小肥5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「うむ、執拗しつっこい奴等だな、御蔵前で見ん事、いてやったと思ったに、しぶとけて来やあがったのか」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
模様を見て来た彼はまた彼で、こぶとりの身体に丸い顔をほころばしていた。お内儀かみさんの云うことを単純に信じて来た彼は屈托くったくなげに云った。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
鼾が高いので、竜輩怪しみ何事ぞと問うに、今夜痛くぶとされたと対う。
しめて、このたびも旧時の例にならい、我かならずようの二郡をうかがうであろうとなして、そこを防ぎ固めるにちがいない。……ゆえに我は、鉾を転じて陰平、武都ぶとの二郡を急襲せん
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
むかし品川で芸者をしていたとかいうその母親は、体の小肥ぶとりに肥った、目容めつき愛嬌あいきょうのある鼻の低い婆さんであった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)