“目容”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めつき46.2%
まなざし46.2%
めいろ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新吉は黒い指頭ゆびさきに、臭い莨をつまんで、真鍮しんちゅう煙管きせるに詰めて、炭の粉をけた鉄瓶てつびんの下で火をけると、思案深い目容めつきをして、濃い煙をいていた。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
其生々として樂し氣なる明き目容まなざしは思想生活の豐富なることを證明したり。口元に憂鬱なる陰影を見るは鋭敏なる感覺より來れるものなるべし。
佛蘭西人の観たる鴎外先生 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)
めずらしく顔に光沢つやが出て、目のうちにも美しい湿うるおいをもっていた。新吉はうっとりした目容めいろで、その顔をながめていた。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)