“まなざし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
眼差43.1%
眼眸21.1%
眼光11.0%
8.3%
目容5.5%
目差1.8%
星眸0.9%
眼色0.9%
双眸0.9%
目指0.9%
目色0.9%
0.9%
眼容0.9%
眼指0.9%
瞻視0.9%
視線0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それを描き出したのは、往来で出会った一つの眼差だったか、荘重な歌うような一つの声の抑揚だったか、それを彼は覚えなかった。
老人はぎらぎら光る彼の眼眸にぎっくりした。しかし、その時、ほんの一瞬間ではあったが、実に奇態なことが起こったのである。
そへて一段すごしお決心眼光たじろがずおれかさりとては御未練なりほどもめし覺悟二人
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
大牟田公平の事を考え出すと、彼女は昼間の町中でも、思わず背を振向いて、何かにけられているようなをした。
死んだ千鳥 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
春信が女はいづれも名残惜しき昼の夢よりめしが如き目容してものはあらはに敷き乱しつつ悄然として障子にりて雨に降る池の水草を眺めたる
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
星眸のをやみなさ、——
独絃哀歌 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
かの星眸のなほも殘れる。
独絃哀歌 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
り宮のみは騒げるも無くて、その眼色はさしもの金剛石と光を争はんやうに、用意深く、心様く振舞へるを、崇拝者は益々びて、我等の慕ひ参らするはあるよ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
高き鼻に鼈甲縁の眼鏡をみて、ある眼色は見る物毎に恨あるが如し。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
……其時は自分はバイロンのを踏んで、筆を劍に代へるのだ、などと論じた事や、その後、或るうら若き美しい人の、める星の樣な双眸の底に
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
佐藤も途方に暮れた目指を風の鳴りひゞく空の方へ向けた時、堤防の上から
にぎり飯 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
お光はえようのない嫌悪目色して、「言わなくたって分ってらね」
深川女房 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
何んな土産であらうか、森の土産が、妾のスタツキングに入るかしら? フロラは、愉しさうな不安のをしばたゝいて
るやうな、るやうな、そしてかにれてゐるやうな其の眼……私は少女の其の眼容壓付けられて、我にもなく下を向いて了つた。
虚弱 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
お父さんとお母さんは、しばらく栄蔵の顔を愛情のこもつた眼指でみつめただけで、何もいはなかつた。何もいはなかつたことが、かへつて二人の心配がどれほど大きかつたかを物語つてゐた。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
その瞻視ありげなる、睫毛の長く黒き、肢體高くすなほなる、我等をして覺えずしく帽を脱し禮を施さゞること能はざらしめたり。
緋奈子は、人垣から少し離れて、時々不安げにその中を覗き込むのですが、すると直ぐ頸をめぐらせて、私の窓の私の眼へ、同じ不安げな視線をぢつと落すのです。
帆影 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)