“憧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あこが83.4%
あこ8.6%
こが3.3%
あくが2.6%
あく1.3%
トン0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こんなにうつくしいはなが、このなかにあるだろうかと、ちょうはおもいました。これこそ、わたしあこがれていたはなだと、ちょうはおもいました。
ちょうと怒濤 (新字新仮名) / 小川未明(著)
こういう女に多少の学問と独立出来る職業を与えたら、虚栄にあこがれる今の女学校出の奥さんよりは遥にまさった立派な女が出来る
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
そんないやしい素性の者なら、たとえ英吉がその為に、こがじにをしようとも、己たち両親が承知をせん。家名に係わる、と云ったろう。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あのなかに、いかにも神秘な姿をして浮かび上がっている葛城かつらぎ二上山ふたがみやまには、一種のあくがれさえいだいて来たものだ。
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
この友は木曾山中の妻籠つまご驛に生れて、其のすぐれたる詩想とそのやさしく美しき胸とは、曾てわれをして更に木曾の山水にあくがれしめたるもの、今しも共にその山水に對して、詩を談し
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
自分の前に二重に積んだ牌を十七トンならべるわけだが、その際、重要なる牌二個を手の中とかそでの中とか、又は膝の下へ隠してしまって自分だけは一憧すくなく、つまり十六憧ならべる。
麻雀インチキ物語 (新字新仮名) / 海野十三(著)