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憧
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あくが
ふりがな文庫
“
憧
(
あくが
)” の例文
あのなかに、いかにも神秘な姿をして浮かび上がっている
葛城
(
かつらぎ
)
の
二上山
(
ふたがみやま
)
には、一種の
憧
(
あくが
)
れさえいだいて来たものだ。
大和路・信濃路
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
慥
(
たし
)
かに小説になる。無信仰の現代に産れて、信仰に
憧
(
あくが
)
れる主人公は面白い、
屹度
(
きつと
)
書ける。辰馬が喜びさうな小説が出来よう。尤もこの事に付いては、是迄深く考へもしなかつた。
茗荷畠
(新字旧仮名)
/
真山青果
(著)
彼の
出
(
い
)
でて帰らざる恋しさに
堪
(
た
)
へかねたる
夕
(
ゆふべ
)
、宮はその机に
倚
(
よ
)
りて思ひ、その
衣
(
きぬ
)
の
人香
(
ひとか
)
を
嗅
(
か
)
ぎて
悶
(
もだ
)
え、その写真に
頬摩
(
ほほずり
)
して
憧
(
あくが
)
れ、彼
若
(
も
)
し
己
(
おのれ
)
を
容
(
い
)
れて、ここに優き
便
(
たより
)
をだに
聞
(
きか
)
せなば
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
射ぬかれて、更にまた
憧
(
あくが
)
れまどふ。
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
憧
常用漢字
中学
部首:⼼
15画
“憧”を含む語句
憧憬
憧々
希求憧憬
待憧
憧憧往来
憧憬家
憧憬心
憧憬者
憧憬讃美
憧憶