“あくが”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アクガ
語句割合
57.1%
憧憬14.3%
浮岩14.3%
游離14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たしかに小説になる。無信仰の現代に産れて、信仰にあくがれる主人公は面白い、屹度きつと書ける。辰馬が喜びさうな小説が出来よう。尤もこの事に付いては、是迄深く考へもしなかつた。
茗荷畠 (新字旧仮名) / 真山青果(著)
タッタ一つ恩人の顔だけを見て死にたいと憧憬あくがれ願っている……その超自然的な感情が裏書きする戦争の暴風的破壊が……秒速数百米突メートルの鉄と火の颶風ぐふう、旋風、飇風ひょうふう
戦場 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
さくらはなうめとめてやなぎえだにさく姿すがたと、くばかりもゆかしきをこヽろにくきひとりずみのうはさ、たつみやびこヽろうごかして、やまのみづに浮岩あくがるヽこひもありけり
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
もうもう、軽はずみな咒術は思いとまることにしよう。こうして、たま游離あくがれ出た処の近くにさえ居れば、やがては、元のお身になり戻り遊されることだろう。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)