“憧憬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どうけい29.5%
あこがれ26.8%
あこが21.6%
しょうけい15.3%
しようけい5.3%
あくがれ1.1%
あくが0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
換言すればあらゆる詩人は、英雄的なものへの憧憬から、オデッセイやイリアッドの勇ましい、権力感の高翔した詩を作るのである。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
悦びに違ひなかつた……どうして憧憬の心などを起したのだらうかと不思議にさへ思はるゝ程楽しい夢の中に居たのに、と思はれた。
嘆きの孔雀 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
乱闘の場の剣戟叫喚、そういうものに関わりなく、狂女特有の締りのない、洞然としたうつろの声で、しかし何かに憧憬れるように
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
自然がその奥深く秘めた神秘への人間の憧憬の心が科学の心である。現代の科学は余りにもその最も悪い一面のみが抽出されている。
原子爆弾雑話 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
憧憬とか、小さな自己肯定とか、乃至は思ひ上つた天才らしい自意識とかに陥つて、自分の実体をすら本当に考へることが出来なくなる。
エンジンの響 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
いろいろな憧憬の思ひ出が絵巻のやうにかれの頭を掠めるのであつたけれども、一木一草もその思ひ出の種とならぬのはなかつたのであつたけれども、しかも今日は心は全く暗く
ひとつのパラソル (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
タッタ一つ恩人の顔だけを見て死にたいと憧憬れ願っている……その超自然的な感情が裏書きする戦争の暴風的破壊が……秒速数百米突の鉄と火の颶風、旋風、飇風
戦場 (新字新仮名) / 夢野久作(著)