“魂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たましい39.3%
たま24.4%
たましひ20.5%
こん3.9%
タマ2.6%
たまし2.6%
だましひ1.0%
ドゥシャー0.6%
こころ0.6%
きも0.6%
だましい0.6%
みたま0.3%
かたまり0.3%
たましゐ0.3%
もの0.3%
ゲミュート0.3%
ゲムユート0.3%
タマシイ0.3%
マブイ0.3%
ラマチ0.3%
ラマッ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしは、ぼっちゃんに、わたしっているようなと、わたしむね宿やどっているようなたましいけてあげますように、かみさまにおねがいしましょう。
はてしなき世界 (新字新仮名) / 小川未明(著)
貴嬢きみまなこを閉じて掌を口に当て、わずかに仰ぎたまいし宝丹はげにたまみ髄にとおりて毒薬の力よりも深く貴嬢の命を刺しつらん。
おとずれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
同時に長吉ちやうきち芝居道しばゐだう這入はいらうといふ希望のぞみもまたわるいとは思はれない。一寸いつすんの虫にも五分ごぶたましひで、人にはそれ/″\の気質きしつがある。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
そのうち、男妾の浅公が首をくくって死んでしまうと、まもなく、後家さんが無名沼ななしぬまに落ちて溺れ死んだ、つまりこんに引かれたのだ。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
たまふ(目上から)に対するこふ・いはふに近いこむ(籠む)などは、其原義の、生きみタマ分裂フユの信仰に関係ある事を見せてゐる。
大駆けで馬を飛ばしたりした後で、恋の長い夜が来ると、互いの愛撫でたましいもとろけるような悦楽をしみじみと味わうことが出来るのだ——
犬舎 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
博徒等集まり、投げつけられたる生涯の機因チヤンスの上で、虚數の情熱を賭け合つてゐる。みな兇暴のつらだましひ仁義じんぎを構へ、虎のやうな空洞に居る。
宿命 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
一切のパンと彼等のドゥシャーに忍耐ののこる余裕のあったものは、誰が琥珀張の室で誰といちゃついていようが、彼等はこせこせしなかった。
モスクワ印象記 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
も忍びて聞く、これキリストの医術にして、わがおごれるこころめんがために、おくられたるものなればなり
何時いつのほどにか来りけん、これなん黄金丸が養親やしないおや牡牛おうし文角ぶんかくなりけるにぞ。「これはこれは」トばかりにて、二匹は再びきもを消しぬ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
勝気な彼女の反撥心はんぱつしんは、この忘れかねる、人間のさいなみにあって、弥更いやさらに、世をるにはまけだましい確固しっかりと持たなければならないと思いしめたであろうと——
松井須磨子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
わたくし時々ときどきこちらの世界せかいで、現世生活中げんせせいかつちゅうたいへん名高なだかかった方々かたがたにおいすることがございますが、そうきれいにみたまみがかれたかたばかりも見当みあたりませぬ。
やがて工事場の取片づけが始まって、木箱は部屋から外へはこばれていった。そのあとに、ぼくは、コンクリートのかたまり縄片なわぎれなどと一緒に残っていた。
もくねじ (新字新仮名) / 海野十三(著)
今宵限こよひかぎせきはなくなつてたましゐ一つがまもるのとおもひますれば良人おつとのつらくあたくらゐねん辛棒しんぼう出來できさうなこと、よく御言葉おことば合點がてんきました
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
光よ、光よ! 荒いかわいた空気よ! 沼沢の毒気を、ゲルマンゲミュートが無尽蔵にみなぎっている、雨滴のように数多い歌曲リードや小歌曲の白けた臭気を、一掃してくれないか。それらのものは無数にあった。
優秀なる国民——あらゆる正理と真理との象徴たる、ドイツの力——ドイツの思想——ドイツゲムユート——ドイツ民族それ自身と同じく
コレラ一万イチマン正直ショウジキ、シカモ、バカ、ウタガウコトサエラヌヨワヤサシキモノ、キミヲ畏敬イケイシ、キミノ五百枚ゴヒャクマイ精進ショウジンタマシイユルガゴトオドロキ、ハネキテ、兵古帯ヘコオビズルズルキズリナガラ書店ショテンケツケ
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
先祖の墓を云々したりマブイを預つて居る様な所は、根神ネガミの為事のある部分が游離して来たものらしい気がする。全体、琉球神道には、こんなゆたの際限なく現れるはずの理由がある。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
私たちが帰途、穴の中で会ったのは、村のふたりの老人たちのラマチで、いずれも葬式をしてまだあまり日がたたないのだということを知って驚いた。
上方の国で人が死ぬと、その肉体は墓穴の中に入れられ、そこで腐ってしまうけれどもラマッというものは死なずにこの下方の国へ来てこのように働きながらたのしく暮らしているのだ。