“魂”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
たましい36.7%
たま25.6%
たましひ21.5%
こん4.4%
タマ2.6%
たまし1.5%
だましひ1.1%
きも0.7%
こころ0.7%
だましい0.7%
(他:12)4.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“魂”を含む作品のジャンル比率
哲学 > 心理学 > 超心理学・心霊研究40.9%
文学 > 日本文学 > 詩歌4.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)3.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
すなわちそれをふりまいて、人間の徳義心を買いめる、すなわちその人のたましい堕落だらくさせる道具とするのです。
私の個人主義 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
桂の顔、様子! 彼は無人の地にいて、我を忘れ世界を忘れ、身もたましいも、今そのなしつつある仕事に打ちこんでいる。
非凡なる凡人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「倒れたるはランスロットか」と妹はたまゆるほどの声に、椅子のはじを握る。椅子の足は折れたるにあらず。
薤露行 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
あの世に到らんには、アヌンチヤタも我もきよたまにて、淨き魂は必ず相愛し相憐み、手に手を取りて神のみまへに飛び行かむ。
松脂まつやによだれながいて、たましひ夜這星よばひぼしつてぶ……ちゝしろ
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
もしたましひ拔出ぬけいでたらんか、これ一顆いつくわ碧眞珠へきしんじゆに、露草つゆくされるなるべし。
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
今や千行垂せんこうたるといへども効無かひなき涙は、いたづらに無心の死顔にそそぎて宮のこんは知らざるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ことに、あのイヤなおばさん、はちきれるほどあぶらたっぷりなおばさんが、もろくもこんに引かれ死んでしまった。
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
かうして、タマ游離アクガれ出た処の近くにさへ居れば、やがては、元のお身になり戻りアソバされることだらう。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
さう思うて、姥たちも、覚えたゞけの事は、郎女様のみタマイブる様にして、歌ひもし、語りもして参りました。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
お前は十六たましだから、と言いかけて、自信を失ったのであろう、もっと無学の花嫁の顔を覗き、のう、そうでせんか、と同意を求めた。
(新字新仮名) / 太宰治(著)
貞之進はたましいを赤の絞り放しのしょい揚にすがらせ、ぼんやり後影を目送みおくって口惜くやしいような気がする間に、あとから来た段通織の下着もまた起って行ったので
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
博徒等集まり、投げつけられたる生涯の機因チヤンスの上で、虚數の情熱を賭け合つてゐる。みな兇暴のつらだましひ仁義じんぎを構へ、虎のやうな空洞に居る。
宿命 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
女として外見からいかついのは、しんのますらをだましひの所有者ではない。
凡愚姐御考 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
わしが子供を攫って行くのも恐らくうであろうかと、私たちも小さいきもをおびやかされたが、それも幾たびか見慣れると、やあまた攫われたなぞと面白がって眺めているようになった。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「これはこれは」トばかりにて、二匹は再びきもを消しぬ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
「むしの知らせか、昨夜は、二度も夜半よなかに眼がさめて、何となく、こころおどろいてならなかったが……」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
汚れのうちよりわがこころ
また盲目のひがみもあって人に弱味を見せまい馬鹿ばかにされまいとの負けじだましいも燃えていたであろう。
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
勝気な彼女の反撥心はんぱつしんは、この忘れかねる、人間のさいなみにあって、弥更いやさらに、世をるにはまけだましい確固しっかりと持たなければならないと思いしめたであろうと——
松井須磨子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
然し、生きるにつれ、彼を取りかこむ人生の波瀾と悲喜が彼のドゥシャーを呼びさまし、呼びさまし、終に彼をして書かしめた。
モスクワ印象記 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
ただ彼は、彼の病的な、然し敏感なドゥシャーをはだかにして彼の生きたロシアの底なき生活の底へ底へと沈んで行った。
モスクワ印象記 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
そのあとに、ぼくは、コンクリートのかたまり縄片なわぎれなどと一緒に残っていた。
もくねじ (新字新仮名) / 海野十三(著)
今宵限こよひかぎせきはなくなつてたましゐ一つがまもるのとおもひますれば良人おつとのつらくあたくらゐねん辛棒しんぼう出來できさうなこと
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
みたま関係かんけいとやらで、良人おっと良人おっとつまつまと、チャーンと区別くべつがついているのです。
みたま因縁いんねんもうしましょうか、うえ神様かみさまからのお指図さしず
無疵(むきず)ものなぞ何処にあらう?
光よ、光よ! 荒いかわいた空気よ! 沼沢の毒気を、ゲルマンゲミュートが無尽蔵にみなぎっている、雨滴のように数多い歌曲リードや小歌曲の白けた臭気を、一掃してくれないか。
——フィヒテが言ったように、優秀なる国民——あらゆる正理と真理との象徴たる、ドイツの力——ドイツの思想——ドイツゲムユート——ドイツ民族それ自身と同じく
キミノ五百枚ゴヒャクマイ精進ショウジンタマシイユルガゴトオドロキ、ハネキテ
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
先祖の墓を云々したりマブイを預つて居る様な所は、根神ネガミの為事のある部分が游離して来たものらしい気がする。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
私たちが帰途、穴の中で会ったのは、村のふたりの老人たちのラマチで、いずれも葬式をしてまだあまり日がたたないのだということを知って驚いた。
上方の国で人が死ぬと、その肉体は墓穴の中に入れられ、そこで腐ってしまうけれどもラマッというものは死なずにこの下方の国へ来てこのように働きながらたのしく暮らしているのだ。