“今宵限”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こよひかぎ66.7%
こよいかぎり33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今宵限こよひかぎせきはなくなつてたましゐ一つがまもるのとおもひますれば良人おつとのつらくあたくらゐねん辛棒しんぼう出來できさうなこと、よく御言葉おことば合點がてんきました
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
下に置き小娘に向ひかくひろき家に唯一人立ちはたらき給ふは昔しの餘波なごりいたましく思ふなり殊に病人の有る樣子に見受みうけしが其方そなたの父なるか母はいまさずや其方名は何んと申す今宵限こよひかぎりの宿ながら聞まほしと云ひければ娘はたちまなみだ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
今宵限こよいかぎりおぼろだものと、即興にそそのかされて、他生たしょうの縁のそでたもとを、今宵限りり合せて、あとは知らぬ世の、黒い波のざわつく中に、西東首をうずめて、あかの他人と化けてしまう。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)