“關”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
かゝ26.0%
くわん20.2%
せき18.3%
かゝは16.3%
かま8.7%
かん3.8%
かかは2.9%
セキ1.9%
あづ1.0%
1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「さア歸つてくれ。俺まで泥棒の仲間にされちや、賣り込んだ顏にかゝはる、——繩を附けて突き出さないのが、せめては親の慈悲だ」
宗助そうすけにも御米およねにもおもけないほどたまきやくなので、二人ふたりともなにようがあつての訪問はうもんだらうとすゐしたが、はたして小六ころくくわんするけんであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
まへさんそのさけへるほどならやとおひなさるを無理むり仕事しごとくだされとはたのみませぬ、わたし内職ないしよくとてあさからにかけて十五せんせきやま
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
かゝはりのないことだが、念の爲に申上げよう、——湯島切通しに屋敷を持つてゐられる、三千五百石の直參、望月丹後たんごといふじんぢや。
『さてこのねずみなにはなしてやらうかしら?大抵たいていみんへんことばかりだが、かくはなしてもかまはないだらう』とあいちやんがおもひました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
とにかく初期微動繼續時間しよきびどうけいぞくじかんはじめとして、發震時はつしんじ其他そのたかんするあたひ計測けいそくし、これを器械觀測きかいかんそく結果けつか比較ひかくすることすこぶ興味きようみおほいことである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
そして、この事件にかかはることを避けようとしてゐた癖に、急に樣子を知りたくなつて、自ら進んで西久保の祖母の家を訪ねることにした。
孫だち (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
大和にとつては大和の國、河内にとつては河内の國の大關オホゼキ。二上の當麻路タギマヂセキ——。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
月番の若年寄衆わかとしよりしう進達しんたつ致されし處此儀容易ならずと有て早速さつそく年寄衆としよりしうの評議となりたり其頃そのころ天下の御政事にあづかる人々には
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
潮の流れ、渡り鳥、夏春冬にけても思ひ出さない譯にゆかない。彼女のみ知る林檎の花の色、香、さう云つたなかに我等は尚ほ生の希望を持ち得たのかも知れない。生の希望とは何だ。
雪をんな(二) (旧字旧仮名) / 葛西善蔵(著)