“くわん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:クワン
語句割合
17.4%
14.1%
7.6%
7.6%
6.5%
6.5%
5.4%
5.4%
5.4%
4.3%
(他:18)19.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三四年前反対派の大騒ぎがあつて改葬されたゾラのくわんはユウゴオと同じがんの中にむかひ合せに据ゑられて居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
離屋の中に入つて、嚴重に雨戸を締めさせた平次は、暫くは、物音一つ立てずに、くわんの中に入つた佛樣のやうに、全く靜まり返りました。
だがのいづれの相乘あひのりにも、ひとしくわたしくわんせざることふまでもない。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それよりかモツト葉書はがきくわんする無邪氣むじやき面白おもしろはなしでもないかい。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
用簟笥のくわんひゞかして、あかい天鵞絨でつたさいはこつてた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
違ふと云つた所が五徳同様故、三本の足とくわんとの釣合ひが、わづかに違つてゐるに過ぎない。
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
金澤かなざはにてぜに百とふは五りんなり、二百が一せん、十せんが二くわんなり。たゞし、一ゑんを二ゑんとははず。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
B あゝ、おほきにごろはいゝさうだ。最近さいきん報告はうこくれば、體量たいりやうが十二くわん三百五十もんめになつたさうだ。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
矢庭やには引捕ひつとらへてくわんうつたへると二のもなく伏罪ふくざいしたので、石の在所ありか判明はんめいした。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
主簿しゆぼへば、刺史ししとか太守たいしゆとかふとおなくわんである。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
「親分、金藏の窓のたこを取つて來ましたよ。くわんに絲を通してあつたんで、飛んだ大骨折さ。凧は滅茶々々にこはれて居るが、うなりは立派だ」
「金魚の尾鰭に、すゞくわん。走れよ、走れと申されし」(類諺集)
希臘十字 (新字旧仮名) / 高祖保(著)
衣紋えもんほそく、圓髷まげを、おくれのまゝ、ブリキのくわんまくらして、緊乎しつか
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それにしても、半分はんぶんたあとが、にしてざつ一斤入いつきんいれちやくわんほどのかさがあつたのに
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
變相殊體へんさうしゆたいに身を苦しめて、有無流轉うむるてんくわんじても、猶ほ此世の悲哀にはなれ得ざるぞ是非もなき。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
哀れ、御身を落葉とくわんじ給ひて元の枝をば屋島とは見給ひけん、入りにし跡を何處とも知らせぬ濱千鳥、潮干しほひの磯に何を尋ねよとや。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
花畑はなばたけわたつてからだが、はし渡返わたりかへしてくわんそとまはりを𢌞まはつてく。
鳥影 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
貶黜へんちつは阿部家の医官が其主の病を治して、主のくわんつるに会ふごとに、例として行はれたものださうである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
其處らには赤くびたブリキのくわんのひしやげたのやら貧乏びんぼうとく利の底の拔けたのやら、またはボール箱の破れた切ツ端やら、ガラスの破片かけらやら
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
まちの子はたはむれに空虚うつろなるくわんたたき、
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
が「罪と罰」一くわんるところのもの全篇ぜんへん悉く慘憺たる血くさき殺戮の跡を印するを認むるなり
「罪と罰」の殺人罪 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
余は「罪と罰」第一くわん通讀つうどくすること前後ぜんごくわいせしが、その通讀つうどくさいきはめて面白おもしろしとおもひたるは
「罪と罰」の殺人罪 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
衣の地は殆ど枚挙にいとまあらず。四季をり/\、年齢、身分などにより人々の好あらむ、編者へんしやは敢てくわんせざるなり。
当世女装一斑 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「すゞし」といふ語は「すが/\し」のつゞまりたるにやと覚ゆれど、意義やや変りておもに気候にくわんして用うる事となり、「涼」の字をあてはむるやうにはなりぬ。
すゞし (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
積薪せきしんならて、あめしたくわんたり。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
路傍の化僧一木偶もくぐうを案上に安んじて銭を乞ふ。閻王なりといふ。其状鎧をかうぶ幞頭ぼくとうくわんし手にこつを持る、顔貌も甚おごそかならず。造作の様頗る古色あり。豊岡八幡の社にいたる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
或日鑑三郎は現住所福島市大町から上京して、再従兄さいじゆうけい窪田くわんさんと共にわたくしの家を訪うた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
然るにわたくしは鑑三郎と相識るに至つて、窪田くわんさんの所蔵の池田氏系図並に先祖書を借ることを得た。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
くわんか、歓か、予はその苦と云ふの、遙にまされる所以ゆゑんを思はざる能はず。
開化の殺人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
予はこの信念に動かされし結果、遂に明治十一年八月三日両国橋畔の大煙火に際し、知人の紹介を機会として、折から校書かうしよ十数輩と共に柳橋万八まんぱちの水楼に在りし、明子の夫満村恭平と、始めて一夕いつせきくわんともにしたり。
開化の殺人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
そして諸公と被告等とが同じ時代同じ空間に、天地の成育を受けた同じ生物なりとくわんじ玉へ。
逆徒 (新字旧仮名) / 平出修(著)
実際近頃のわたくしは時々たゞの無として自分の過去をくわんずる事がしば/\ある。
点頭録 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
翁は画集を喜んでしばらくわんを放たずに眺め込み、蕙斎けいさいの略伝を問うたのち、日本人の名は覚えにくいからと云つて画集のすゑに作者と水落君との名を記す事を望まれた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
その頃流行つた風俗ですが、一くわんの尺八を腰に差して、寛濶くわんたつな懷ろ手、六法を踏む恰好で歩くのは花道から出て來る花川戸の助六や御所の五郎藏と通ふものがあります。
銭形平次捕物控:124 唖娘 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
例之たとへば弟汝楩の子万年まんねんの女類は夭折の年月或は契合すべく、更に下つて万年の子くわん三の女つうとなると、明に未生みしやうの人物となる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
第十二第十三は蘭軒の三子柏軒と茶山の養嗣子くわん惟繩ゐじようとである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
曰ふ、中古以くわん政刑せいけい武門に出づ。