“構内”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうない54.8%
かまえうち22.6%
かまへうち12.9%
かうない3.2%
やしきうち3.2%
エンクロウジュア3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少年たちはさくの破れ目から、廃工場のある構内こうないへ入っていった。一番手前の工場からはじめて次々に工場の内部をのぞいていった。
骸骨館 (新字新仮名) / 海野十三(著)
同じ後藤三右衛門の別荘の構内かまえうち、特に造らせた離屋の一室に、鳥居甲斐守と芸者お豊は、人交えもせずに相対して居りました。
礫心中 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
その内一度けた明りを消した様子で、構内かまへうちは又ひつそりと寝鎮ねしづまりました。まだ夜の明け切るには間があつたのです。
明治十五年のころでありましたか東京府の構内かうないに第二中学とふのがりました、ひとばしうちの第一中学に対して第二とつたので、それがわたしが入学した時に
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
わが家の広い構内やしきうちを越え、池を越え葉を落した若い白樺の林を越え、ついこの間降って融けかけている雪に蔽われた広漠たる野づらを越えて、地平線の丘のうえに、褐色の農舎の一かたまりが見える。
(新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
自動車を構内エンクロウジュアへ入れようというので、警官の保護のもとに狭い入口を通ろうとしていると、耳の近くで大声がした。