“やしきうち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
邸内53.3%
屋敷内33.3%
構内6.7%
荘院内6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「お邸内やしきうちのおなり御殿ごてんは、おととしから去年にかけて竣工できあがっているが、またことしの春も、おなりがあるというので、庭のお手入れだ。大したものだぜ」
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
金もない、穀物もない、だのに屋敷内やしきうちと来たらまるでシェレメーチエフ伯〔(ピョートル大帝の股肱の臣)〕のお邸みたいに、お百姓で一杯だ。頸根っこを
(新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
わが家の広い構内やしきうちを越え、池を越え葉を落した若い白樺の林を越え、ついこの間降って融けかけている雪に蔽われた広漠たる野づらを越えて、地平線の丘のうえに、褐色の農舎の一かたまりが見える。
(新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
開けろ。開けねば蹴破るぞ。この荘院内やしきうちに、こよい少華山の賊どもが会合しておると、訴人そにんあって明白なのだ。四りんぐうのがれんとて、遁るる道はない。賊を渡すか、踏み込もうか。いかにいかに
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)