“邸内”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ていない59.3%
やしきうち29.6%
なか7.4%
やしき3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その邸内ていない一隅いちぐうに、実験室外には音響の洩れないという防音室を建て、多くの備付器械そなえつけきかいのうちに、あらかじめ、子宮の寸法から振動数をきめて
振動魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
かくよく廿二日のあさ嘉川家の人々藤三郎のみえざるを不審ふしんに思ひし所藤五郎を入れ置きしをりやぶれ其上伴建部等も居らざれば大いに驚きさわ邸内やしきうちの者共を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
邸内なかでは、だれもこの、裏庭にはらんでいる暴風雨あらしに気づかぬらしく、夜とともに静まりかえっている。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
広い邸内やしき反響こだまして返って来る自分の声を聞いたとき、何となく文次は、ぶるると身ぶるいを禁じ得なかったが、気を取り直して、もう一度。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)