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邸内
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ていない
ふりがな文庫
“
邸内
(
ていない
)” の例文
その
邸内
(
ていない
)
の
一隅
(
いちぐう
)
に、実験室外には音響の洩れないという防音室を建て、多くの
備付器械
(
そなえつけきかい
)
のうちに、
予
(
あらかじ
)
め、子宮の寸法から振動数をきめて
振動魔
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
かゝる
大發掘
(
だいはつくつ
)
を
試
(
こゝろ
)
みてから、
非常
(
ひじやう
)
に
此所
(
こゝ
)
は
有名
(
いうめい
)
に
成
(
な
)
つたが、
今
(
いま
)
は
兒島惟謙翁
(
こじまゐけんおう
)
の
邸内
(
ていない
)
に
編入
(
へんにふ
)
せられて、
迚
(
とて
)
も
普通
(
ふつう
)
では
發掘
(
はつくつ
)
する
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
ずに
居
(
ゐ
)
た。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
我々は
牛肉
(
ぎうにく
)
を
食
(
くら
)
へども我々の
邸内
(
ていない
)
に在る物捨て塲に於て牛骨を見る事は
期
(
き
)
し
難
(
がた
)
し。是自家
庖廚
(
はうちう
)
の他に牛肉
販賣店
(
はんばいてん
)
有るに由る。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
それから、帽子と肩掛をとりながら、私はメァリーにその晩、莊園の
邸内
(
ていない
)
に泊めてもらふことが出來るかどうか訊ねてみた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
現に
邸内
(
ていない
)
にも祖先を祭った神社だけはあって、
鄭重
(
ていちょう
)
な祭をしている。ところが、その祖先の神霊が存在していると、自分は信じているだろうか。
かのように
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
中
(
なか
)
には
又
(
また
)
、あの
流
(
ながれ
)
を
邸内
(
ていない
)
へ
引
(
ひ
)
いて、
用水
(
ようすゐ
)
ぐるみ
庭
(
には
)
の
池
(
いけ
)
にして、
筑波
(
つくば
)
の
影
(
かげ
)
を
矜
(
ほこ
)
りとする、
豪農
(
がうのう
)
、
大百姓
(
おほびやくしやう
)
などがあるのです。
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其
(
その
)
時分
(
じぶん
)
は
父
(
ちゝ
)
も
生
(
い
)
きてゐたし、
家
(
うち
)
の
都合
(
つがふ
)
も
惡
(
わる
)
くはなかつたので、
抱車夫
(
かゝへしやふ
)
を
邸内
(
ていない
)
の
長屋
(
ながや
)
に
住
(
す
)
まはして、
樂
(
らく
)
に
暮
(
くら
)
してゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
夜業
(
やげう
)
の筆を
擱
(
さしお
)
き、
枝折戸
(
しをりど
)
開
(
あ
)
けて、十五六
歩
(
ぽ
)
邸内
(
ていない
)
を行けば、栗の
大木
(
たいぼく
)
真黒
(
まつくろ
)
に茂る
辺
(
ほとり
)
に
出
(
い
)
でぬ。
其
(
その
)
蔭
(
かげ
)
に
潜
(
ひそ
)
める井戸あり。
涼気
(
れうき
)
水
(
みづ
)
の如く
闇中
(
あんちう
)
に
浮動
(
ふどう
)
す。
虫声
(
ちうせい
)
※々
(
じゞ
)
。
良夜
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
邸内
(
ていない
)
の道場において腕に見どころのある、用人若党らを四人引きつれ、仁平を案内に、浅香慶之助が屋敷を出たのが、ちょうど五ツ半が四ツへ廻ろうとする頃で、ふり返れば
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
其内
(
そのうち
)
に
山田
(
やまだ
)
は
芝
(
しば
)
から
一
(
ひと
)
ツ
橋
(
ばし
)
まで
通学
(
つうがく
)
するのは
余
(
あま
)
り
遠
(
とほ
)
いと
云
(
い
)
ふので、
駿河台
(
するがだい
)
鈴木町
(
すずきちやう
)
の
坊城
(
ばうじやう
)
の
邸内
(
ていない
)
に
引越
(
ひつこ
)
した、
石橋
(
いしばし
)
は
九段坂上
(
くだんさかうへ
)
の今の
暁星学校
(
ぎやうせいがくかう
)
の
在
(
あ
)
る
処
(
ところ
)
に
居
(
ゐ
)
たのですが、
私
(
わたし
)
は
不相変
(
あひかはらず
)
芝
(
しば
)
から
通
(
かよ
)
つて
居
(
ゐ
)
た
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
調べる時二名の新聞記者も、農夫親子も、
邸内
(
ていない
)
の人々もその場にい合わせた。判事たちを乗せてきた馭者たちも来ていた。犯人はどうしても邸内から外へ逃げ出すわけはないということになった。
奇巌城:アルセーヌ・ルパン
(新字新仮名)
/
モーリス・ルブラン
(著)
そこで蜂矢は中へはいって、
見舞
(
みまい
)
をのべた。それからかんたんに、その後、
邸内
(
ていない
)
におけるかわったことはないかとたずねた。
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
希有
(
けう
)
ぢやと申して、
邸内
(
ていない
)
多人数
(
たにんず
)
が
立出
(
たちい
)
でまして、力を合せて、
曳声
(
えいごえ
)
でぐいと
曳
(
ひ
)
きますとな……殿様。
雨ばけ
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
さうして
今朝
(
けさ
)
早
(
はや
)
く
來
(
き
)
た
刑事
(
けいじ
)
の
話
(
はなし
)
をし
始
(
はじ
)
めた。
刑事
(
けいじ
)
の
判定
(
はんてい
)
によると、
賊
(
ぞく
)
は
宵
(
よひ
)
から
邸内
(
ていない
)
に
忍
(
しの
)
び
込
(
こ
)
んで、
何
(
なん
)
でも
物置
(
ものおき
)
かなぞに
隱
(
かく
)
れてゐたに
違
(
ちがひ
)
ない。
這入口
(
はいりくち
)
は
矢張
(
やは
)
り
勝手
(
かつて
)
である。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
水谷幻花氏
(
みづたにげんくわし
)
と
同
(
おな
)
じ
社
(
しや
)
に
居
(
ゐ
)
る
縱横
(
じゆうわう
)
杉村廣太郎氏
(
すぎむらひろたらうし
)
は、
兒島翁
(
こじまおう
)
とも
知
(
し
)
り、
又
(
また
)
令息
(
れいそく
)
とも
交際
(
まじは
)
られて
居
(
ゐ
)
るので、
談
(
だん
)
、
邸内
(
ていない
)
の
遺跡
(
ゐせき
)
に
亘
(
わた
)
つた
時
(
とき
)
に、
吾社
(
わがしや
)
にこれ/\の
人
(
ひと
)
が
居
(
ゐ
)
るといふ
事
(
こと
)
から
話
(
はなし
)
が
進
(
すゝ
)
んで
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
娘の糸子が電話をかけに行っている間に、
邸内
(
ていない
)
の男たちが呼び集められた。玉屋総一郎は、ともかくも蠅男の襲撃を避けるため、自分の居間に
引籠
(
ひきこも
)
る決心を定めた。
蠅男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ト
此
(
こ
)
の
團右衞門方
(
だんゑもんかた
)
に
飼猫
(
かひねこ
)
の
牡
(
をす
)
が一
疋
(
ぴき
)
、これははじめから
居
(
ゐ
)
たのであるが、
元二
(
げんじ
)
が
邸内
(
ていない
)
へ
奉公
(
ほうこう
)
をしてから
以來
(
いらい
)
、
何處
(
どこ
)
から
來
(
き
)
たか、むく/\と
肥
(
ふと
)
つた
黒毛
(
くろげ
)
で
艶
(
つや
)
の
好
(
い
)
い
天鵝絨
(
びろうど
)
のやうな
牝
(
めす
)
が
一
(
ひと
)
つ
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「田口君。それは今一足おさきに斬られた川内警部も、おなじように首をひねっているんだ。これは大きな謎だ。だが、その謎は、この
邸内
(
ていない
)
にあることだけはたしかだ」
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
邸内
(
ていない
)
は、底知れぬ闇の中に沈んでいた。
俘囚
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“邸内”の意味
《名詞》
邸宅(屋敷)の中。
(出典:Wiktionary)
邸
常用漢字
中学
部首:⾢
8画
内
常用漢字
小2
部首:⼌
4画
“邸”で始まる語句
邸
邸宅
邸町
邸中
邸第
邸跡
邸址
邸方
邸前
邸園