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多人数
読み方 | 割合 |
たにんず | 89.7% |
おおぜい | 3.4% |
おほく | 3.4% |
たにんずう | 3.4% |
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男「
大きに
待遠だったろうな、もっと早く出ようと心得たが、
何分出入が
多人数で、奉公人の手前もあって出る事は出来なかった」
あの小僧の
曰く因縁、故事来歴を知らねえから平気で雇ったに
違えねえんだ。悪い
事あ云わねえから早く
船長に話して、あの小僧を降してもらいな。
多人数の云う
事あ聴いとくもんだ。
伯母さん止めずに下されと身もだへして
罵れば、何を女郎め
頬桁たたく、姉の跡つぎの乞食め、
手前の相手にはこれが相応だと
多人数のうしろより長吉、泥草履つかんで投つければ
声が
籠つて
空へ
響くか、
天井の
上——
五階のあたりで、
多人数のわや/\もの
言ふ
声を
聞きながら、
積日の
辛労と
安心した
気抜けの
所為で、
其まゝ
前後不覚と
成つた。……