“おおぜい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大勢51.2%
多勢44.6%
多数3.3%
多人数0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いったい世間のものは、みんな十人十色で、どれだけ大勢おおぜいの人が集まっていても、寸分たがわぬ、同じ人間は、一人もありません。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
その様子は隣人の不幸をいたむというよりも、むしろ、多勢おおぜいの人の中で、立ち働く機会が降って湧いたのを喜んでいるという風だった。
誰が何故彼を殺したか (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
それは神木しんぼくである御蔭おかげじゃ。わしほかにこの銀杏いちょうには神様かみさま御眷族ごけんぞく多数おおぜいいてられる。しいささかでもこれに暴行ぼうこうくわえようものなら、立所たちどころ神罰しんばつくだるであろう。
あの小僧のいわく因縁、故事来歴を知らねえから平気で雇ったにちげえねえんだ。悪いこたあ云わねえから早く船長おやじに話して、あの小僧を降してもらいな。多人数おおぜいの云うこたあ聴いとくもんだ。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)