“多勢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおぜい50.9%
たぜい34.9%
おほぜい11.3%
おほせい0.9%
たせい0.9%
みんな0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
純情少年の兄天魔太郎は、自分のためにめいわくしている多勢おおぜいのひとを見るといのちを投げだして名のってでる気になるのでしょう。
幻術天魔太郎 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
しかしチユウヤは、勇敢に戦つて、捕手を二人ふたりり殺した。けれども、とうとう多勢たぜい無勢ぶぜいで、捕手のために逮捕されてしまつた。
日本の女 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
あのしろ着物きものに、しろ鉢巻はちまきをした山登やまのぼりの人達ひとたちが、こしにさげたりんをちりん/\らしながら多勢おほぜいそろつてとほるのは、いさましいものでした。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
あいちやんは最初さいしよ多勢おほせいが一しよに、『甚公じんこうた!』とふのをきました
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
のみち、たがねつべきかひなは、一度ひとたびてのひらかへして、多勢たせいあつして将棊倒しやうぎだふしにもする、おほいなる権威けんゐそなはるがごとくにおもつて、会心くわいしん自得じとくこゝろを、高声たかごゑらして、呵々から/\わらつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
家へ持って帰ってから多勢みんなにいろいろにいわれて、翌日あくるひ自分でまたわざわざ松屋まで取り換えにいって、他なのを取って来ると、また主婦おかみや他の売女おんなどもに何とかかとかいわれて
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)