“会心”のいろいろな読み方と例文
旧字:會心
読み方割合
かいしん80.0%
くわいしん20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
客の口から、国々の風土人情、一芸一能の話に耳を傾けて、時々会心かいしんえみらす丹後守のかおには聖人のようなとうとさを見ることもあります。
藤吉郎の返辞に池田勝三郎は、かえって会心かいしんな笑みをもらした。そして、馬上に移り、また会おうと別れ去った。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(あゝ、う、)と会心くわいしんゑみらして婦人をんな蘆毛あしげはうた、およたまらなく可笑をかしいといつたはしたない風采とりなりで。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
のみち、たがねつべきかひなは、一度ひとたびてのひらかへして、多勢たせいあつして将棊倒しやうぎだふしにもする、おほいなる権威けんゐそなはるがごとくにおもつて、会心くわいしん自得じとくこゝろを、高声たかごゑらして、呵々から/\わらつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)