“高声”のいろいろな読み方と例文
旧字:高聲
読み方割合
たかごえ62.1%
こうせい31.0%
たかごゑ3.4%
かうせい3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今卑しい高声たかごえをして歩いている人達が、さっき好い声で歌って、人を感動させたのと、同じ人達かと思うと、不思議だと男は考えた。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
一人の山法師は、大講堂のえんに立って、吉水から法然上人以下百九十余名の名をもって送ってきたという誓文せいもんを、朗々と、高声こうせいで読み初めた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
のみち、たがねつべきかひなは、一度ひとたびてのひらかへして、多勢たせいあつして将棊倒しやうぎだふしにもする、おほいなる権威けんゐそなはるがごとくにおもつて、会心くわいしん自得じとくこゝろを、高声たかごゑらして、呵々から/\わらつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
こゝろざしは行ふものとや、おろかしき君よ、そはうゑはしるに過ぎず。志はたゞ卓をたゝいて、なるべく高声かうせいに語るにとゞむべし。生半なまなかなる志を存せんは、存せざるに如かず、志は飯を食はす事なければなり。
青眼白頭 (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)