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高声
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こうせい
ふりがな文庫
“
高声
(
こうせい
)” の例文
旧字:
高聲
一人の山法師は、大講堂の
縁
(
えん
)
に立って、吉水から法然上人以下百九十余名の名をもって送ってきたという
誓文
(
せいもん
)
を、朗々と、
高声
(
こうせい
)
で読み初めた。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
であるからして自分が
唐詩選
(
とうしせん
)
でも
高声
(
こうせい
)
に吟じたら気分が
晴々
(
せいせい
)
してよかろうと思う時ですら、もし自分のように迷惑がる人が隣家に住んでおって
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
老女「左様なお
高声
(
こうせい
)
を遊ばすと
却
(
かえ
)
って御病気に障ります、左様な心得で五郎治が申した訳ではありません」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
わが
家
(
や
)
の玄関には毎日のやうに
無性髯
(
ぶしょうひげ
)
そらぬ洋服の男来りて
高声
(
こうせい
)
に面会を求めさうさう留守をつかふならばやむをえぬ故法律問題にするなどと
持前
(
もちまえ
)
のおどし文句を
書かでもの記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
高声
(
こうせい
)
で
噪
(
さわ
)
いでいたと知らせて来た者がある。
大菩薩峠:10 市中騒動の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
ところが教育のある君子の事だから、こんな事でおとなしく聞く訳がない。追い出されればすぐ這入る。這入れば活溌なる歌をうたう。
高声
(
こうせい
)
に談話をする。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
総奉行
(
そうぶぎょう
)
の
大久保長安
(
おおくぼながやす
)
と、
検証
(
けんしょう
)
の
鐘巻一火
(
かねまきいっか
)
が
自身
(
じしん
)
できて、なにかしきりと
高声
(
こうせい
)
で
弁
(
べん
)
じているのだ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
此の者どもが御場所柄をも
弁
(
わきま
)
えず
大声
(
おおごえ
)
に罪を争います
為態
(
ていたらく
)
、見るに忍びず、かく申す文治までがお奉行職の御面前にて
高声
(
こうせい
)
を発したる段重々恐れ入ります、
尚
(
な
)
お此の上
一言
(
いちごん
)
申し聞けとう存じます故
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
席次不同に思い思いの座を占めてはいるが、
高声
(
こうせい
)
に語るもの、笑うものは一人もなかった。僧は皆
紺麻
(
こんあさ
)
の
法衣
(
ころも
)
を着て、正面の
曲彔
(
きょくろく
)
の左右に列を作って向い合せに並んだ。その曲彔は朱で塗ってあった。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
御癇癖
(
ごかんぺき
)
が強く、
聊
(
いさゝ
)
かな事にも
暴々
(
あら/\
)
しくお
高声
(
こうせい
)
を遊ばして、手打にするなどという
烈
(
はげ
)
しい御気性、
乃
(
そこ
)
でどうも御舎弟様には
附
(
つき
)
が悪いので上屋敷へ
諂
(
へつら
)
う者も多いが、今大殿様もお加減の悪い処であるから
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
奉行は
高声
(
こうせい
)
に叱りつけて、更に言葉を
和
(
やわら
)
げられ
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“高声”の意味
《名詞》
高い声。大きい声。
(出典:Wiktionary)
高
常用漢字
小2
部首:⾼
10画
声
常用漢字
小2
部首:⼠
7画
“高声”で始まる語句
高声器
高声念仏