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諂
ふりがな文庫
“諂”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
へつら
78.8%
おもね
7.5%
へつ
6.3%
べっか
1.3%
おも
1.3%
てん
1.3%
ひつら
1.3%
へつらひ
1.3%
コ
1.3%
▼ 他 6 件を表示
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
へつら
(逆引き)
「お
追従
(
ついしょう
)
は止して下さい。ひとりの姜維を得たとて、街亭の大敗は
補
(
おぎな
)
えません。いわんや失った蜀兵をや。
諂
(
へつら
)
いは軍中の禁物です」
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
諂(へつら)の例文をもっと
(50作品+)
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おもね
(逆引き)
塩瀬、青柳、新杵の如きも徒に新菓のみを工夫して、時人の口に
諂
(
おもね
)
り、一般が広告で売ろうなどとはさても悪い了見を出したものだ。
残されたる江戸
(新字新仮名)
/
柴田流星
(著)
諂(おもね)の例文をもっと
(6作品)
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へつ
(逆引き)
人は呼ばぬに来りて
諂
(
へつ
)
らひ、我は好まぬ
夫人交際
(
おくさまつきあい
)
、それにも上坐を譲られて、今尾の奥様とぞ、囃し立てらるる。これがそも人生の不幸かや。
移民学園
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
諂(へつ)の例文をもっと
(5作品)
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▼ すべて表示
べっか
(逆引き)
モンゴリヤ人はどうかするとつけたようなお
諂
(
べっか
)
を言い出す。その点においてはチベット人は最も
酷
(
ひど
)
い。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
諂(べっか)の例文をもっと
(1作品)
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おも
(逆引き)
「いつでも」と、いう態勢を整えたので、いよいよ許都を発しようとすると、長史
董昭
(
とうしょう
)
が
諂
(
おも
)
ねって彼にこうすすめた。
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
諂(おも)の例文をもっと
(1作品)
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てん
(逆引き)
およそ政治上においても、経済上においても、
媚
(
び
)
を呈し、
諂
(
てん
)
を献じ、
百怜千悧
(
ひゃくれいせんり
)
、みずから
幇間者
(
ほうかんしゃ
)
流をもって任ずるの輩は、深く責むるにも足らず。
将来の日本:04 将来の日本
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
諂(てん)の例文をもっと
(1作品)
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ひつら
(逆引き)
このやうな生れながらの
差別
(
けじめ
)
が、或る時には彼の胸に加へられる抑圧となり、或る時には鳩尾の辺りを撫でさする取澄した
柔媚
(
じゅうび
)
の
諂
(
ひつら
)
ひとなつた。彼は次第にこの待遇に慣れて行つた。
垂水
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
諂(ひつら)の例文をもっと
(1作品)
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へつらひ
(逆引き)
この時
頂
(
いたゞき
)
を打ちて彼、我をかく深く沈めしものは
諂
(
へつらひ
)
なりき、わが舌これに飽きしことなければなり 一二四—一二六
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
諂(へつらひ)の例文をもっと
(1作品)
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コ
(逆引き)
首里・那覇辺から、
国頭
(
クニガミ
)
の端まで出かける家すらある。単に此だけで、醇化せられた祖先崇拝と言ふ事は出来ない。常に其背後には、墓に対する恐怖と、死霊に対する
諂
(
コ
)
び仕への心持ちが見えてゐる。
琉球の宗教
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
諂(コ)の例文をもっと
(1作品)
見る
“諂”の解説
諂 (てん)(sa: śāṭhya、シャーティヤ)は、仏教が教える煩悩のひとつ。
心の邪曲。へつらうこと。自分だけの利益や世間の評判(名聞利養)を得るがために、他者をだまして迷わそうとして、私心を隠して人に媚びへつらい等など従順を装い、人の心を操縦する心である。もしくは、このような手段をもって、自分のなした過ちを隠蔽せんとする心である。
説一切有部の五位七十五法のうち、小煩悩地法の一つ。唯識派の『大乗百法明門論』によれば随煩悩位に分類され、そのうち小随煩悩である。
(出典:Wikipedia)
諂
漢検1級
部首:⾔
15画
“諂”を含む語句
諂諛
諂曲
諂佞
諂媚
諂辞
辞色諂佞
阿諛諂佞
“諂”のふりがなが多い著者
島木健作
吉川英治
山路愛山
ロバート・ルイス・スティーブンソン
木下尚江
内村鑑三
アリギエリ・ダンテ
清水紫琴
アントン・チェーホフ
国枝史郎