“頂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いただき53.0%
いただ20.1%
いたゞ11.5%
いたゞき8.6%
むね0.6%
いた0.6%
うえ0.6%
ちょう0.6%
てっぺん0.6%
うな0.3%
うなじ0.3%
あたま0.3%
いたゝ0.3%
いたヾ0.3%
かづ0.3%
ちやう0.3%
てう0.3%
0.3%
イタダキ0.3%
チョウ0.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こまだけであろう頂上の禿げた大きな山の姿が頭の上にあった。その山のいただきの処には蒼白あおじろい雲が流れていた。
竈の中の顔 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
あの巨大な土の堆積もいただきから細いながら一筋の煙の立昇っているうちは、息の洩らし口があるようで、まだ、いくらか楽な気持で眺め渡された。
宝永噴火 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
まずおかあさんにぬいばりを一ぽんいただいて、むぎわらでとさやをこしらえて、かたなにしてこしにさしました。
一寸法師 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
カーライルまた云う倫敦ロンドンかたを見れば眼に入るものはウェストミンスター・アベーとセント・ポールズの高塔のいただきのみ。
カーライル博物館 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そろひ浴衣ゆかたをはじめとして、提灯ちやうちん張替はりかへをおください、へい、いたゞきにました。
祭のこと (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
くらゐいたゞいても、そなたになれてなんとしよう。しかし、宮仕みやづかへをしてもなねばならぬ道理どうりはあるまい」
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
山のいたゞきの大木につもりたる雪、風などの為に一塊ひとかたまえだよりおちしが山のそびえしたがひてまろくだ
四辺あたり寂寞ひつそりしてる……みねあたり、いたゞきさはつて、山々やま/\のためにれるのである。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
この刀を降さむ状は、高倉下が倉のむねを穿ちて、そこより墮し入れむとまをしたまひき。かれ朝目く汝取り持ちて天つ神の御子に獻れと、のりたまひき。
「その服屋はたやむねをうがちて、あめ斑馬ふちこま逆剥さかはぎにぎておとし入るる時にうんぬん」というのでも、火口から噴出された石塊が屋をうがって人を殺したということを暗示する。
神話と地球物理学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「とも角も僕は校長に話すつもりです。それで校長も同意見らしいが、追っては君にもっと働いていただかなくってはならんようになるかも知れないから、どうか今からそのつもりで覚悟かくごをしてやってもらいたいですね」
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
『まァほんとうに、貴方様に来ていただいて、どんなに心強いか、知れはしませんわ……ええ、そりゃ御手紙を度々いただきましたのは、よく存じておりますけど……何せ、同じ家に居りながら、わたしもちかごろは、まるで箒吉様にお逢いしませんし……』
蝕眠譜 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
お豊は真三郎と一夜を語り明かし、どう相談がまとまったものか、その翌朝は二挺の駕籠を並べて、亀山へは帰らずに、ちょうど竜之助が大津へ着いた頃、男女ふたりは鈴鹿峠のうえを越えたものでありました。
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
おまえがさわくるいたいとおもったなら、たかやまうえへでも打衝ぶつかるがいい、それでなければ、よるになってから、だれもいないうみなかなみ相手あいてたたかうがいい。
明るき世界へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
「早くあの豌豆えんどうを買ってちょうだい、塩いりよ。」
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「ええ教えてちょうだい。」
果樹 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
肉皿アントレにはつぐみを差し上げようと思っているのですが、実はその鶫なるものはまだ糸杉シープレスてっぺんの巣の中で眠っているのです、なにしろね、鶫なんてやつは目覚めざといからこうやって、子守歌でも聴かせて、ぐっすり眠らせておこうと思うのです」
そして今も言うとおり、ここはちょうどこの山のてっぺん近くになっていたとみえて、かなりの高度もあれば、相当に広闊な平坦地にもなっていたが、山全体には闊葉樹が繁茂し、今登ってきた小径の両側に、橄欖樹かんらんじゅ参差しんし交錯して、脚下に海は横たわりながら、眺望が一切利かないのであった。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
うながくるけたるみ、ふくろごころ
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
うながけり、つるたゆき
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
やや有りて裂了さきをはりし後は、あだかもはげしき力作につかれたらんやうに、弱々よわよわと身を支へて、長きうなじを垂れたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
そはが事を言ふならんとやうに、荒尾はうなじそらしてののめき笑ひぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
振り向いて、裏の山を見ると、山は夕暮の空に接吻せっぷんしていた。山と空の境界に松だか、杉だかそびえていた——二本——三本ばかり——その樹のあたまが、北の寒い風に動いていた。
越後の冬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
貴君あなたにはいていたゝかうと此間このあひだからおもひました、だけれども今夜こんやはいけませぬ、何故なぜ/\、何故なぜでもいけませぬ、わたしわがまゝゆゑ
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
父樣とうさま母樣かあさま御褒美ごはうびいたヾくべしと威張ゐばるに、令孃ひめ微笑ほヽゑみながらいさましきをめて
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
のけざまに帽かづきつつ。
パステルの竜 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
どうだこの天ちやうの遠いこと
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
分水れいてう上に降る雨が、實に一糎か二糎の相違から、一方は右にながれてやがては右の海にそゝぎ、他方は左にながれて左の海にそゝぐことになるときかされてゐたのも、こんなことなのだと思ひ合はされた。
坂道 (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)
二度まで、同じ人の名を、ここには居ない人の名を、胸を貫いて呼んだと思うと、支えたかいなが溶けるように、島田髷しまだせて、がっくりと落ちて欄干てすり突伏つッぷしたが
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
もっとも、そのほかに彼の異形のサマを説明して、顔が二ツだが、イタダキ合いてウナジなし、つまり二ツの顔の後頭部はピッタリとくッついて一ツになってるという意味らしい。
しかるに我国の学者は往々これを誤って鶏チョウ草と書いているのは非である。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)