“灌頂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんじょう72.2%
かんちょう27.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当時の中洲なかずは言葉どおり、あしの茂ったデルタアだった。僕はその芦の中に流れ灌頂かんじょうや馬の骨を見、気味悪がったことを覚えている。
追憶 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
灌頂かんじょう開壇の特許を与え、宗祇の勧めによって長門住吉法楽万首の奥書を書し、殊に用脚に関する場合に、宗祇と相談のうえ書状を発している。
政宗は政宗で、むし此処ここが政宗の好い処である。脇指は如何に長くても脅かしにはならぬ、まして一坐の者は皆血烟ちけむりの灌頂かんちょう洗礼を受けている者達だ。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
法然はもと天台の真言を習っていた。これは叡山に修学の当然であるが、中川の阿闍梨実範じちはんが深く法然の法器に感じて許可灌頂かんちょうを授け一宗の大事を残りなく伝えられた。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)