“かんちょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カンチョウ
語句割合
間諜42.9%
灌腸17.5%
浣腸12.7%
灌頂7.9%
干潮6.3%
間牒3.2%
勧懲1.6%
潅腸1.6%
管長1.6%
艦長1.6%
間謀1.6%
関張1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
要監視人ようかんしにん通告書」という紙がっていて、そこに、「間諜かんちょうフン大尉の件」という見出しのついていたのを、目敏めざとく読みとった。
英本土上陸戦の前夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
だから、今まで僕は滋養灌腸かんちょうで生きて来たのだ。君が今のませた丸薬と水は、腹にあててある繃帯が吸い取ってしまったのだよ。
卑怯な毒殺 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
なるべく病人を楽にするという主意からまた浣腸かんちょうを試みるところであった。看護婦は昨夜ゆうべの疲れを休めるために別室で寝ていた。慣れない兄はってまごまごしていた。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
法然はもと天台の真言を習っていた。これは叡山に修学の当然であるが、中川の阿闍梨実範じちはんが深く法然の法器に感じて許可灌頂かんちょうを授け一宗の大事を残りなく伝えられた。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「そうじゃないよ、いますこしたてば干潮かんちょうになる、潮が引けばあるいはこのへんが浅くなり、徒歩とほで岸までゆけるかもしらん、それまで待つことにしようじゃないか」
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
かつかれは清国の間牒かんちょうであるという疑いも生じて来たので、いっそ彼を殺してしまおうと思ったが、前にもいう通り、彼は武芸に達している上に、一種の不死身ふじみのような妖僧であるので
彼は戯作げさくの価値を否定して「勧懲かんちょうの具」と称しながら、常に彼のうちに磅礴ぼうはくする芸術的感興に遭遇すると、たちまち不安を感じ出した。
戯作三昧 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
看護婦はガアゼで子供の口をぬぐって、薬は筆で飲ませた。最早もう口から飲食のみくいすることもムツカシかった。鶏卵に牛乳を混ぜて、滋養潅腸かんちょうというをした。
芽生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
十二、三歳の頃、ぜひ坊さんになりたいと言って、私の村から一里ばかり離れた隣村の慧林寺えりんじの小僧となり、当時臨済宗りんざいしゅう管長かんちょうをしていた坊さんの弟子になって
乗組員のりくみいん艦長かんちょう勝麟太郎かつりんたろう海舟かいしゅう)ら九十六にん、ほかに日本にっぽん近海きんかい測量そくりょうにきて、なんぱしたアメリカの海軍士官かいぐんしかんブルック大尉たいいら十にんがのりました。
私はその景観に見とれて何度たたずんだことでしょう。私はその道を撮影したばかりに、間謀かんちょうの嫌疑を受け、度々検事に取調べられる憂目うきめを見ました。
沖縄の思い出 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
けだし道衍の秉忠に於けるは、岳飛がくひ関張かんちょうひとしからんとし、諸葛亮しょかつりょうが管楽に擬したるが如く、思慕してしこうして倣模ほうもせるところありしなるべし。詩に曰く
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)