“憂目”の読み方と例文
読み方割合
うきめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは寛政かんせい御改革のみぎり山東庵京伝さんとうあんきょうでん黄表紙御法度きびょうしごはっと御触おふれを破ったため五十日の手鎖てぐさり、版元蔦屋つたや身代半減しんだいはんげんという憂目うきめを見た事なぞ
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
三度おとずれたが、三度とも同じ憂目うきめに逢った。もういまでは、草田氏も覚悟をきめている。それにしても、玻璃子が不憫ふびんである。
水仙 (新字新仮名) / 太宰治(著)
翌日も翌々日もその翌日も、寄せ手はりずまに攻めよせたが、そのつど正成の奇計によって、退却させられる憂目うきめばかりを見た。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)