“憂欝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆううつ58.7%
いううつ34.8%
メランコリー4.3%
メランコリイ2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母はさびしくわらった、千三はたまらなく苦しくなった、いままで胸の底におさえつけておいた憂欝ゆううつがむらむらと雲のごとくわいた。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
血腥ちなまぐさい事件の豫感に、平次は一寸ちよつと憂欝いううつになりましたが、直ぐ氣を變へて、ぞんざいに顏を洗ふと、びんを撫で付け乍ら家へはひつて行きました。
その表情も単なる憂欝メランコリーであるような気がし、更になお見つめると、単なる感傷センチメンタリテーに過ぎないような気がした。
未来の天才 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
暗い裂けた葉のふちから銀の憂欝メランコリイがしたたる。
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)