“いううつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
憂欝51.6%
憂鬱38.7%
幽鬱6.5%
悒欝3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それも空虚な時間を過しかねる彼の気弱さからだと思はれたが、夫婦生活の憂欝いううつ倦怠けんたいから解放された気安さだとも解釈されない事もなかつた。
のらもの (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
平次は近頃すつかり憂鬱いううつでした。お紋のところからは三日に一度位づつ誘ひ出しの手紙が來ますが、あの晩の縮尻しくじり以來家に籠つて考へ事ばかりして居たのです。
おもたきなうの、幽鬱いううつの色して曇る。
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
さうしたら幾分腹せになるであらう。こんなことを考へて居るうちに、俺は段段悒欝いううつな気分になつて来た。何でもかでも気掛きがかりになる様な心持がしてならない。
公判 (新字旧仮名) / 平出修(著)