“悒欝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆううつ66.7%
いううつ16.7%
うっとう16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、悒欝ゆううつではない。僕達の特務とくむも、このたびが仕納しおさめだと思うと、湧きあがってくる感傷かんしょうをどうすることも出来ないのであろう。
人造人間殺害事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
さうしたら幾分腹せになるであらう。こんなことを考へて居るうちに、俺は段段悒欝いううつな気分になつて来た。何でもかでも気掛きがかりになる様な心持がしてならない。
公判 (新字旧仮名) / 平出修(著)
梅雨つゆのころの田舎いなか悒欝うっとうしくって、とても長くは辛抱していられないので、京都の女のいる二階座敷の八畳の間が、広い世界にそこくらい住み好いところはないような気がするので
狂乱 (新字新仮名) / 近松秋江(著)