“悒然”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いうぜん50.0%
ゆうぜん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
官邸の玄関にしつらえられた桟敷の上に、モナコやモロッロの王様と並んで、何時の年の巴里祭に見ても、常に悒然いうぜんたる面持で佇んでいる
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
ふた側の垣根の暗が悒然ゆうぜんと覆うているかげを、童子はすたすた歩いていた。電燈は曇ってひかり沈んでいた、と、黒いかげがだんだんに遠のいてゆくのである。
後の日の童子 (新字新仮名) / 室生犀星(著)