“気掛”のいろいろな読み方と例文
旧字:氣掛
読み方割合
きがかり42.9%
きがゝ28.6%
きがゝり28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さうしたら幾分腹せになるであらう。こんなことを考へて居るうちに、俺は段段悒欝いううつな気分になつて来た。何でもかでも気掛きがかりになる様な心持がしてならない。
公判 (新字旧仮名) / 平出修(著)
三四郎が色々考へるうちに、時々とき/″\例のリボンが出て来る。さうすると気掛きがゝりになる。甚だ不愉快になる。すぐ大久保へ出掛けて見たくなる。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
彼は此気掛きがゝりが、自分をつて、じつと落ちかれない様に、東西に引張回ひつぱりまはした揚句、ついに三千代の方にけるのだと解釈した。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)