“きがかり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
気掛50.0%
気懸33.3%
関心16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すこし遠慮して、勝手へ来て見れば、又たどうも気掛きがかりになって、御二人のことばかりが案じられました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「飼主が戸外おもてに居たと見えるよ、犬を内へ入れたのは何だか気懸きがかりではないかい。」「はい、気味が悪うございますねえ。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それも関心きがかりではあるが、なお一方には気を失っているお杉が有る。市郎は倉皇あたふたとして内へ駈込かけこんだ。塚田巡査も続いて入った。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
主人の身の上が関心きがかりではあるが、自分も一人の敵を控えているのでうすることもできない。七兵衛は声をあげて救いを呼んだ。この声を遠く聞き付けて、あとの村から二三の人が駈けて来た。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)