“倉皇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そうこう80.7%
さうくわう7.2%
あたふた2.4%
そゝくさ2.4%
とつかは1.2%
あわ1.2%
あわて1.2%
あわてて1.2%
さうこう1.2%
そこ/\1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お祖父さんというのは東京より地方へ先きに広がった大杉の変事を遠い郷里の九州で聞いて倉皇(そうこう)上京した野枝さんの伯父さんである。
最後の大杉 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
われは客舍に返りて、不可思議なる力に役せらるゝものゝ如く、倉皇(さうくわう)我行李を整へ、あるじに明朝の發軔(はつじん)を告げたり。
それも関心(きがかり)ではあるが、猶(なお)一方には気を失っているお杉が有る。市郎は倉皇(あたふた)として内へ駈込(かけこ)んだ。塚田巡査も続いて入った。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
卯平(うへい)は目(め)を開(ひら)いた。彼(かれ)は不審相(ふしんさう)にあたりを見(み)た。執念(しふね)く土(つち)にひつゝいて居(ゐ)た冬(ふゆ)が、蒸(む)されるやうな暖(あたゝ)かさに居(ゐ)たゝまらなく成(な)つて倉皇(そゝくさ)と遁(に)げ去(さ)つた後(あと)へ一遍(ぺん)に來(き)た春(はる)の光(ひかり)の中(なか)に彼(かれ)は意識(いしき)を恢復(くわいふく)した。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
老婢はここを倉皇(とつかは)起ちて、満枝が前に
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
近く叙勲された女流教育家たちなどが倉皇(あわ)てて「女学生べからず訓十カ条」を制定するような状態であったのです。
婦人改造と高等教育 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
手が慄(ふる)えて、心が倉皇(あわて)て書かれませぬ。涙で眼が見えなくなります。
瓶詰地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
しゃくられて、放心して人の顔ばかり視ていたお鍋は初めて心附き、倉皇(あわてて)箸(はし)を棄ててお勢の傍(そば)へ飛んで来て、いろいろに賺(す)かして連れて行こうとするが、仲々素直に連れて行かれない。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
若(も)し英米(えいべい)霸(は)を稱(せう)すれば、靡然(ひぜん)として英米(えいべい)に走(はし)り、獨國(どくこく)勢力(せいりよく)を獲(う)れば翕然(きうぜん)として獨國(どくこく)に就(つ)き、佛國(ふつこく)優位(いうゐ)を占(し)むれば、倉皇(さうこう)として佛(ふつ)に從(したが)ふならば、わが獨立(どくりつ)の體面(たいめん)は何處(いづこ)にありや。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
貞之進は倉皇(そこ/\)に立出たがその本に用があるのではなく、二三丁来てから西洋小間物屋の玻璃戸(がらすど)を漏る燈影に透し視れば、三世相解万宝大雑書とあるので、自分ながらチェッと舌打して
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)