“あたふた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
倉皇50.0%
周章50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それも関心きがかりではあるが、なお一方には気を失っているお杉が有る。市郎は倉皇あたふたとして内へ駈込かけこんだ。塚田巡査も続いて入った。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
倉皇あたふた入来いりきたれる内儀は思ひも懸けず富山を見て
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
『モウらん。』と凄じく怒鳴るや否や、周章あたふた下駄を突懸つゝかけて、疾風の樣に飛出したが、小路の入口でイヤと云ふ程電信柱に額を打附ぶつつけた。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
『モウらん。』と凄じく怒鳴るや否や、周章あたふた下駄を突懸けて、疾風の様に飛出したが、小路の入口でイヤと云ふ程電信柱に額を打付ぶつつけた。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)