“突懸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つっか20.0%
つっかか20.0%
つッかか20.0%
つッか13.3%
つきかゝ6.7%
つっかけ6.7%
つゝか6.7%
つゝかゝ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御前がそんなに行きたいなら行ってもろしい、しかし一世一代と云うので大変な大入だから到底とうてい突懸つっかけに行ったって這入はいれる気遣きづかいはない。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
とちょうど寄合わせた時、少し口惜くやしいようにも思って、突懸つっかかって言った、が、胸をおさえた。可厭いやなその臭気においったら無いもの。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と一ツ当って見ると、おれ達は裸で泳がい……聞くだけ野暮だ、と突懸つッかかり気味に
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
昨年の八月三日の晩に私が槍を持って庭先へ忍び込み、源次郎と心得突懸つッかけたは間違いで、主人平左衞門のあばらを深く突きました
徐大盡じよだいじんかつり、とこに、これも自慢じまんの、贋物にせものらしい白鞘しらさやを、うんといて、ふら/\と突懸つきかゝる、と、畫師ゑしまたひるがへして、なかへ、ふいとはひり、やなぎしたくゞもんから、男振をとこぶりのかほして
画の裡 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
……彼は、苦い顔で立上って、勿論広くはない廊下、左右の障子へ突懸つっかけるように、若い衆の背中をにらんで、不服らしくずんずん通った。
菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
『モウらん。』と凄じく怒鳴るや否や、周章あたふた下駄を突懸つゝかけて、疾風の樣に飛出したが、小路の入口でイヤと云ふ程電信柱に額を打附ぶつつけた。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
第一だいいちそのものとはどんなものか、と突懸つゝかゝつてきますと、盲人めくらニヤリともせず、眞實まじめかほをしまして、れば、ればづ、守宮やもりかんむりかぶつたやうな、白犬しろいぬ胴伸どうのびして
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)