“つっかか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
突掛55.6%
突懸33.3%
突蒐11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まのあたり見る父は鄭寧ていねいであった。この二つのものが健三の自然に圧迫を加えた。積極的に突掛つっかかる事の出来ない彼は控えなければならなかった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
突懸つっかかり、端に居たやつは、くたびれた麦藁帽むぎわらぼうのけざまにかぶって、頸窪ぼんのくぼり落ちそうに天井をにらんで、握拳にぎりこぶしをぬっと上げた、脚絆きゃはんがけの旅商人たびあきんどらしい風でしたが、大欠伸おおあくびをしているのか、と見ると
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ぬくぬくと肩さ並べて、手を組んで突立つったったわ、手を上げると袖の中から、口いくと咽喉のどからいて、真白まっしろ水柱みずばしらが、から、さかさまにざあざあと船さ目がけて突蒐つっかかる。
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)