“握拳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にぎりこぶし95.2%
げんこ2.4%
にぎりごし2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と言って、握拳にぎりこぶしで腰をたたくのが、突着けて、ちょうど私の胸の処……というものは、あの、急な狭い坂を、やつは上の方に居るんだろう。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と、ひょろりとする老人の鼻の先へ、泥をつかんだような握拳げんこを、ぬっと出して
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
握拳にぎりごし大の、それでいて妙に年寄りじみた赤ぐろい顔が、一ダースほどずらりと突きつけられていた。