“掴”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
つか88.5%
つかま7.6%
つかみ1.2%
づか0.7%
かく0.5%
つま0.5%
にぎ0.5%
ツカ0.3%
0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“掴”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語18.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)3.1%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆1.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
事務所の角まで来ると何という事なしにいきなりみちの小石を二つ三つつかんで入口の硝子ガラスにたたきつけた。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
ベッドの上の衣服と、そのわきつるしておいた非常袋をつかむが早いか、部屋をとびだして、街路をけだした。
鉄梯子につかまって、上を見ると、政は、気息奄々きそくえんえんたる形であるが、早くも半分ばかりの高さまで登っていた。
夜泣き鉄骨 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彼のインチキ男は、檻の鉄棒につかまって、それを前後に揺り動かしながら、私に向って訳のわからぬ言葉でののしった。
大脳手術 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「あの内儀は病身でしなびて、一とつかみほどしか無い、背の高さは精々四尺六七寸かな」
ピシャリと、柿丘の頬に、まぬるいものが当ると、耳のうしろをかすめて、手帛ハンカチらしい一つかみほどのものがパッとひるがえって落ちた。
振動魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
父は、じっと、それに目を通してから、右の手に、鷲づかみにしていた札束を、相手の面前に、突き付けた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
それと気が付いたときにはあッとくず折れそうであったにかかわらず、それでもふみ耐えて、手近かな垂木たるきをわしづかみにすることが出来たのだ。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
と、さきに一捷いっしょうかくした秀吉から、謙譲けんじょうを示したことが、まず非常に、会議の進捗しんちょくを円滑にしたのである。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
突然、伊兵衛は顔をなで廻している。巨富一かくの夢がさめて、顔へ落ちたきたなごみを払ったところは、あまりいい図ではありません。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
順々に運ばれる皿数コーセスの最後に出た独活アスパラガスを、瑠璃子夫人がその白魚のやうな華奢な指先で、つまみ上げたとき、彼女は思ひ出したやうに美奈子に云つた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
雑魚寝の女護の島で、宿酔ふつかよい海豹あざらし恍惚うっとりと薄目を開けると、友染を着たかもめのような舞子が二三羽ひらひらと舞込んで、眉をでる、鼻をつま
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
兄喜三郎に頼まれて、井上流砲術の秘伝を盗む為に、二人の手先まで使って、あんな細工をしたに違いあるまい——己れ憎い女ッ、——井上半十郎思わず拳をにぎって起ち上りました。
江戸の火術 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
そしてそれを手ににぎりながら入口から中へ消えてしまった。
男たちに言ひつけて、畳にしがみつき、柱にかきスガ古婆フルババツカみ出させた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
盗、畏震イシンシテ、速ヤカニアナヲ出デ、相顧ミテ、モノヲ云ワントスレバ、クチハ皆、ウルシニ閉ジラレテ開カズ、手ノ玉帯ヲ見レバ、各〻、怖ロシゲナル巨蛇キョダツカミテアリシト。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其晩は鼻をまゝれる程の闇で、足許あしもとさへも覚束なかつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)