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掴
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づか
ふりがな文庫
“
掴
(
づか
)” の例文
それと気が付いたときにはあッとくず折れそうであったに
拘
(
かかわ
)
らず、それでもふみ耐えて、手近かな
垂木
(
たるき
)
をわし
掴
(
づか
)
みにすることが出来たのだ。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
俺
(
お
)
ら
家
(
ぢ
)
の
婆奴等
(
ばゝめら
)
構
(
かま
)
あななんて
云
(
ゆ
)
つけが、えゝから
汝等
(
わツら
)
默
(
だま
)
つて
見
(
み
)
てろ、なんてそれから
俺
(
おれ
)
ぐうつと
頭
(
あたま
)
ふん
掴
(
づか
)
めえて、
斯
(
か
)
う
俺
(
お
)
れ
背中
(
せなか
)
こすつたな
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
彼らは、蒙古人のするとおりの真似をする。
胡坐
(
あぐら
)
をかく、手
掴
(
づか
)
みで食い、片手で馬を
捌
(
さば
)
く。しかし、智能の程度は小学生をでぬ。とマア、こういったもんです。
人外魔境:03 天母峰
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
父は、じっと、それに目を通してから、右の手に、鷲
掴
(
づか
)
みにしていた札束を、相手の面前に、突き付けた。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
屈辱
(
くつじょく
)
の思いにひかれ、ベッドの上から、紅いセエム革の手帳を、
鷲
(
わし
)
掴
(
づか
)
みにし、一気に、階段をとんであがり、誰もいない、Cデッキの
蔭
(
かげ
)
に行ってから、思いッきり手帳をとおくに投げつけました。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
▼ もっと見る
卓上の書類をわし
掴
(
づか
)
みにして彼は立ちあがり、「
暫
(
しば
)
らく」と云った。阿賀妻はうなずいてその後姿を見送り、急に空腹を覚えた。彼は使丁に云った。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
そういう相手を高倉は引き
縋
(
ず
)
るのだ。雲斎織りの上ッぱりはかぱかぱに凍っていた。その前襟をわし
掴
(
づか
)
みにしてずるずると穴にはいって行った。さか
捲
(
ま
)
く風が粉雪をあびせかけた。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
掴
漢検準1級
部首:⼿
11画
“掴”を含む語句
引掴
一掴
大掴
鷲掴
手掴
掴出
掴取
掴合
打掴
鰌掴
掻掴
掴殺
掴寄
掴込
片手掴
掴得
荒掴
諸掴
掴拳
鼻掴
...